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西南学院大学大学院法務研究科(法科大学院)の学生募集停止について

 学校法人西南学院は、2018年6月21日、2019年度の大学院法務研究科(法科大学院)の学生募集を行わない旨を理事長および学長名で発表いたしました。
 本学法科大学院は、2004年度に設置され、キリスト教主義に立脚した教育という本学の基本理念に基づいて、豊かな人間性と寛容さ並びに博愛と奉仕の精神を備えた法曹を育てる教育に取り組んで来ました。
 しかしながら、全国の法科大学院においては志願者数および入学者数が次第に減少する傾向が見られ、本学法科大学院でも学生定員を満たせない状況が続き、この2年間については入学者数が10名に満たない状況になっておりました。これまでの司法試験合格者数は65名に達しておりますが、低迷している状況が続いていました。このような状況の中で、財政的にも厳しい状態を招いておりました。
 現在、国レベルで法科大学院と法学部との連携による法曹養成教育に関する議論が続いており、今後の法科大学院教育の在り方について大きな変更が行われる予定となっています。本学法学部と法科大学院では、これらの動きを踏まえて連携についての検討を進めようと考え、法科大学院の存続を訴えて来ました。しかし、連携のための制度設計の見通しも明確ではなく、今後も状況の改善が見込めないという判断から、理事会において2019年度の法科大学院の学生募集を停止することを決定いたしました。
 法曹養成教育に携わってきた法科大学院としては大変残念な結果となりました。在学生に対してはもちろん、これまでの法科大学院修了生の皆さま、法学部卒業生の皆さま、法科大学院への進学を希望されていた受験生の皆さまにも大変申し訳ない結果となりましたことを深くお詫びいたします。また、これまで、法科大学院の運営にご支援・ご協力をいただいた関係者の皆さまにお礼を申しあげます。
 学生募集を停止した後も、本学法科大学院に学生が在籍する限り、現在の教育指導体制を維持していくことは当然として、法科大学院修了後の研修生に対する支援も継続して行きます。在学生および研修生の皆さまには安心して勉学に励んでいただけるように学習環境の整備に心がけて参ります。

                                     2018年6月21日
                        西南学院大学法科大学院長  宮崎 幹朗                                          

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