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平成29年司法試験最終合格発表を受けて

 2017年9月12日に、法務省より平成29年司法試験の結果が発表されました。総受験者5,967名に対する最終合格者は1,543名で、本学法科大学院修了者の最終合格者数は3名(いずれも法学未修者)でした。その他、予備試験合格者から1名が合格しました。合格は、何よりも修了生一人一人の努力の成果ではありますが、同時に学内外の皆様からの本学法科大学院に対するご支援の賜物です。心より御礼申し上げます。
 これで本学法科大学院の累積修了生266名に対して、67名の最終合格者(予備試験合格者2名を含む)を輩出したことになります(合格率25.2%)。また、コース別にみると、法学既修者23名中12名(合格率52.2%)、法学未修者243名中55名(合格率22.6%)が最終合格者です。法学既修者に比べて低くなっている法学未修者の合格率を向上させるために、2012年度から入門科目を創設し、今年度の法学未修者の合格率(13.0%)は全国平均(12.1%)を上回ることが出来ました。
 更に、今回の最終合格者3名の内訳は、2013年度修了生1名、2016年度修了生2名です(予備試験合格者は2006年度修了生)。修了してすぐの合格者を出せたこと、更にこの2名が西南学院大学法学部出身であることは、学部からの一貫した教育の成果が表れたものと考えています。
 出身大学別で見ますと、本学2名、九州大学1名です(予備試験合格者の出身校は九州大学)。最終合格者には、今後本学で学んだことを生かして本学出身者らしい良き法曹として活躍してくれるものと期待しております。
 しかしながら、本学の受験者28名中短答式合格者17名、最終合格者3名という数値は、最終合格率でみると10.7%です。本学の修了生の合格者数はここ数年残念ながら低迷しているといわざるを得ません。今回の結果を見ても、近隣の大学の合格者数と比べて決して多いとはいえません。
 これらの事態に対応するために、これまで定員削減、カリキュラム改訂やGPAによる進級・修了判定制度の導入等の努力をしてきました。現在も入学試験制度の見直し、更なるカリキュラムの改訂等を検討しているところです。
 今後も可能な限り改善の努力を粘り強く続けて行くつもりでおりますので、引き続き皆様方のご理解、支援をくださいますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

2017年9月14日
西南学院大学 法科大学院長 宮崎幹朗

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