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司法試験合格者の声

松藤 裕子さん

法学未修者コース  2018年3月修了

  

 私は、法律についての専門的な知識を身につけたかったことから、西南学院大学法科大学院に入学しました。入学してから、事務室の親身な対応や、学生同士の仲の良さに驚きました。また、学生と先生方の距離が近いため、質問もしやすかったです。私は授業についていくのが精一杯でしたが、同級生や先生方の助けにより、無事卒業することができました。
 以下、合格のために私がしたことについて書きたいと思います。受験生の参考になれば幸いです。

1. 論文式試験について
 初回の受験は短答対策と卒業することに手一杯でした。二度目の受験では、毎日、論文作成と復習をし、理解はある程度進んでいました。しかし、全体像の把握と暗記が疎かになっていたことにより、知識をすぐに取り出すことができず、結果を残すことができませんでした。そこで、三度目の勉強計画を立てるにあたり、知識の整理と、暗記に重点を置くことにしました。
 知識の整理については、まとめノートの作成が有効でした。二度目のときに作成したまとめファイルをWordでまとめなおし、全体像を把握しました。
 その後、答案を作成して勉強会に出席し、まとめノートの記述が本番で使えるかどうかの確認をしました。直前期になってまとめノートの正確性に疑問を覚えないよう、わからない部分は積極的に質問しました。これにより、理解の誤りに気付くことができ、また、他の参加者の優秀な答案を得ることができました。そして、勉強会で理解したことは、答案に書ける形に整えてまとめノートに付け加えました。
 試験直前期になると、まとめノートの改訂をやめて、暗記作業に入りました。記憶は時とともに減退するため、直前期に一気に暗記する必要があるからです。勉強会で先生方に教えていただいたことを本番で書けるよう、必死に暗記しました。

2. 短答式試験について
 短答式試験は、毎年合格してはいたものの、合格点ギリギリでした。直前期に論文対策にかかりきりになっていたからです。そこで、三度目は、年内に短答式試験を完成させた後、直前期にもう一度しっかり短答式試験の時間をとることにしました。短答式試験は必要事項の暗記もさることながら、時間感覚も大事なので、直前期に継続して問題を解くことが重要です。

3. 体調について
 二度目の受験では、体調が最悪で問題文が読めなくなったため、三度目は体調が悪くなることを想定して出来るだけの準備をしました。体力に自信がない方は、試験会場の近くにホテルをとる、栄養ドリンクを用意する、荷物を軽くするなどの、体力を消耗しない工夫をした方がよいと思います。

 司法試験は、合格に最低限必要な知識を、試験当日までに理解して、どこを聞かれても引き出せるように暗記しきれば、合格できる試験だと思います。しかし、そこに至るまでの勉強方法は人それぞれで、唯一絶対の道筋はありません。各個人で自分に合った方法を確立し、できるだけ要領よく合格を勝ち取ってください。

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