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司法試験合格者の声

金子 慶史さん

法学既修者コース  2018年3月修了

  

 歯学部を卒業して、歯科医師(歯科麻酔医)として大学病院で働いておりましたが、一つの目標であった「歯科麻酔学会認定医」を取得しましたため、歯学部大学院に進んで研究者となるか、それとも歯科医師として歯科医院の開業を目指すかを検討しておりました。そうしたところ、法科大学院という法曹養成制度があって、私のような異業種出身の者も広く受け入れているということを知り、かねてより弁護士の仕事に興味を持っていた私は法科大学院に進学して法曹を目指すことを決意いたしました。そして大学院修了後に3度受験しましたが、合格するには至りませんでした。ただ、今あきらめたら再び目指すことはできないだろうと考え、悩みに悩み抜いた結果、後悔のない選択をしようと思うに至り、もう一度法科大学院に入学して勉強し直すことといたしました。
 他大学の法科大学院という選択肢もあったのでしょうが、私は迷うことなく西南学院大学法科大学院への入学を決めました。先生方の熱心な指導、事務局の親身な対応、そして快適に勉強できる環境が整っているということをすでに知っておりましたので、この環境で勉強を行うことが自分にとってベストだと考えたためです。
 そして、2年間の本学での勉強を経て、修了直後に合格することができました。合格はなにものにもかえがたいほど喜ばしいものですが、嬉しいというよりはほっとした気持ちの方が強かったのが印象的でした。
 本学では合計5年間学んだのですが、最初の未修コースの3年間は法学部を経ていない純粋未修からの3年間でしたので、ついていくのがやっとという感じで、司法試験レベルを意識した勉強というのはあまり行えていなかったと思います。しかし、再チャレンジ後の既修コースでの2年間は、入学の時点でそれなりに学習が進んでいたこともあって、司法試験レベルを常に意識して講義を受けることができました。その際には、なるほどこの講義はこういう意味だったのかと気付かされることがとても多かったのには驚きました。本学の講義は司法試験に十分対応できるレベルの内容となっていましたが、前回は自分の学習が進んでおらず、活かしきれていなかったのだと思いました。自学自習が大切であることはいうまでもありませんが、本学の講義をどれほど活かすことができるかということも、合否に大きな影響を与えるのではないかと思います。日頃の講義も大切にしていただければと思います。
 司法試験は合格難易度が極めて高い試験です。もっとも、求められていることは、極めて難しいことを極めて難しく答えることではなく、与えられた事案につき、基本的な理解を示しながら妥当的な結論を導くことであると思います。基本書に書いてあることをただ覚えるのではなく、理解していくことが必要です。そのためには、仲間とたくさん議論をして理解を深めていくと共に、お互いに刺激しあって合格へのモチベーションを保っていくのが良いのではないかと思います。
                                       以上

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