私は、大学時代も法学部で学んでいましたが、在学中はあまり勉強せず、大学３年生になってから法曹を目指しはじめたので、法科大学院入学時点では他の学生よりも法律の知識が足りず、授業について行くのもやっとという状態でした。そのような私が最終的に司法試験に合格することができたのは、西南学院大学法科大学院の環境とご指導いただいた先生方のおかげと思っています。
　まず、授業について、わからないところは授業中にメモして、学生同士で議論をしたり、先生の研究室を訪ねたりして、理解するようにしていました。本学の特色として、先生との距離が近く、気軽に質問しに行くことのできる雰囲気であったことが大きな助けになったと思います。そのような環境なので、学生同士で議論して出した結論を先生の研究室へ訪ねに行き、そのまま講義をしていただくこともありました。
　また、拡大オフィスアワーという制度があり、授業以外でも先生から指導を受ける機会がとても充実しています。私は、１年生の時から積極的に参加していました。授業内容の復習やオリジナルの問題を使った論述練習など、様々な内容があり、自分の勉強の進み具合に応じた勉強ができます。特に論述練習などは、自分が現時点でどのくらい理解しているのか、法律文書を書く力がどの程度あるのかなどを先生や弁護士であるTAに直接見ていただき、それに応じた指導を受けることのできるとても貴重な機会です。基本的に授業中よりも少人数なため質疑応答も多く、理解を深めるのにとても助かりました。これも、先生との距離の近い本学の大きな特色だと思います。
　TAの制度についても、学生同士でゼミを組んで勉強会をするときなどに、弁護士であるTAに指導をしていただけるので、自分たちが足りないと思う部分を重点的に勉強することができます。私も、２年生の頃から、仲のよい学生とゼミを組んで、TAの先生に見てもらいながら最後の司法試験直前まで様々な先生にアドバイスを受けることができました。直接直近の司法試験合格者の方に話を聞けるので、勉強内容以外にも、休日どう過ごしていたか、リフレッシュの仕方など、受験生を経験した先輩の話を聞くこともできました。
　このように、本学は、司法試験合格に向けて勉強するための環境はとても整っていると思います。後は、この環境をどのように利用して、自分の力にしていくのかにかかっていると思います。司法試験は簡単な試験ではありませんが、しっかりと法律を理解しながら必要な能力を蓄え、自分の夢をかなえる気持ちを忘れず、頑張ってください。