教育内容・教員紹介 カリキュラム

トップ > 教育内容・教員紹介 > カリキュラム(新司法試験合格者の声)

司法試験合格者の声

塚本 耕平さん

法学未修者コース  2013年3月修了

  

 私は、大学時代から法曹を志し、旧司法試験を受け続けてきました。しかし、合格には至らず、再起をかけ、西南学院大学法科大学院の門をたたきました。
 大学院の講義についていくことは想像以上に大変でしたが、先生方の親身な指導もあり、無事大学院を修了することはできました。しかし、旧試験と比べ、合格率は高くなったとはいえ、新試験は必死で勉強してきた受験生ばかりの中での競争ですから、難関であることは変わりありません。初回の受験は、択一試験合格のための勉強で手一杯で、論文試験は惨敗でした。2回目の受験は、論文対策にも十分に時間を費やしたのですが、満足な結果を残すことができませんでした。
 そこで、3度目の受験に当たり、勉強方針を抜本的に見直すことにしました。
 まず、設問で核となる争点を発見する力を養うことに注力しました。そのために、過去問を読み、答案を構成し、出題の趣旨や採点実感と照らし合わせることで、出題者がどのような問題意識を持ち出題しているかを徹底的に分析することにしました。
 また、イメージ通りの論文を書けるように、日ごろから論文作成を積極的に行うようにしました。毎日必ず1通は論文を書き上げることをルール化し、迷いやためらいなく、可能な限り頭で描いたとおりの論述をできるようにしました。
 さらに、自分の理解や表現力に誤りや不足点があることに気づき、他の受験生と積極的にゼミを組んで議論をすることを心がけました。ゼミ仲間は、論理性に優れていたり、事実評価(あてはめ)が丁寧だったりと自分にない強みを持っており、互いの力を高め合える素晴らしい関係を築けたと思います。
 このようにして、何とか3度目の受験で合格できたのですが、振り返れば、この時徹底した勉強方針は、入学当初から先生方に指摘され、勧められていたものだと気づき、ずいぶん遠回りをしたものだと反省しています。
 合格後の修習では、基本事項を自力で理解していることを前提に、分からないことを指導担当に積極的に尋ね、修習生同士が盛んに議論することが要求されます。周りの修習生を見渡しても、皆それが当然にできていることからも、法科大学院時代に行うべきことは何かが明らかでしょう。
 成功には努力が不可欠ですが、その努力が正しい方向に向いていることもまた不可欠です。積極的な勉強をすることを忘れずに、合格を勝ち取ってください。


ページTOPへ

合格者の一覧へ戻る