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司法試験合格者の声

牟田 功一さん

法学既修者コース  2013年3月修了

  

 私は本学に入学する前は旧司法試験を受験していましたが、平成22年を最後に旧司法試験が終了したため、法科大学院への入学を決意しました。法科大学院を選ぶ際に最も重視したのは議論・討論ができる環境が整っているという点でした。というのも、旧司法試験の勉強をする中で一人で基本書を読んだり、答案を書いたりするよりも他の受験生と議論・討論することのほうが知識の定着、整理の面で有益であると感じていたからです。
 この点、西南学院大学法科大学院では、徹底した少人数教育が実践されており、授業の中でも教授と学生が互いの意見を述べる等の双方向のやり取りがなされ、学生が主体的に議論に参加できる雰囲気が作られています。学生がみな自分の意見をもって授業に臨むため、私自身も、議論に乗り遅れないように事案を解析し、様々な学説や判例を調べることに多くの時間を費やしました。今振り返れば、そのような取り組みが司法試験の短答式試験のみならず論文式試験に活きたと実感しています。
 司法試験は、法令や学説、判例の知識を知っているだけで受かるような試験ではありません。もちろん、基本的な法令、判例、学説等の知識は必要ですが、条文や基本を疎かにして論点に飛びついたり、結論だけを示すという姿勢は有害ですらあります。司法試験は、実務家登用試験である以上、社会に生起する様々な法律問題に対して、的確に事実を認識し、適用される条文を正確に理解し、基本的知識に裏打ちされた論理的な法的思考能力に基づいた法的主張をする能力があるか否かがみられます。このような事例解析能力と論理的思考力は一人で勉強するより議論・討論を経た勉強の方が効率的に高めることができると思われますし、他人の批判にさらされることで洗練されると考えます。西南学院大学法科大学院では少人数教育が実践されているため自然と学生同士の繋がりが密になり、多くの時間を共有するがゆえに気兼ねなく自分の意見を主張できる雰囲気が出来上がります。さらに、先生方の研究室が同じ法科大学院棟内にあり、先生方も学生が納得するまで懇切丁寧に対応してくださいますし、拡大オフィスアワーでは初学者向けの講座から司法試験に向けた実践的な論述講座まで様々なテーマをもとに議論が展開されるので、自分のレベルにあった質の高い学習ができます。
 入学してから2年ないし3年という期間は長いようで短いものです。しかし、この短期間にどれだけ議論をしたか、批判されたかが合格にかかわってくるのではないかと感じています。西南学院大学法科大学院という施設、環境を大いに利用して、ぜひとも合格を勝ち取ってください。

[2013(平成24)年10月記す]

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