私は法学部を卒業したものの司法試験の勉強をしたことは全くなく、大学卒業後２年間はいわゆるフリーター生活をしていましたが、テレビなどで正義の味方として描かれる弁護士への憧れと、人を支える仕事をしたいと思い法科大学院へ進学することを決めました。
　私が、数ある法科大学院の中で本校を選んだ理由は、入学説明会でお話をして頂いた先生方の熱意や、校舎内ですれ違った在学生が見知らぬ自分にも挨拶をしてくれたりと、とにかく学校全体の雰囲気が良く好印象を持ったことにあります。
　実際に入学してみても、先生方と学生側の間の距離が非常に近く、気軽に質問や意見を交わす関係性が築かれており、学生間でも小規模の法科大学院であるため同級生はもちろんのこと、先輩、後輩の間であってもほとんどが顔見知りで、学年に関係なく自主ゼミを組んだり、廊下や談話室で議論したりと、学校全体が一丸となって司法試験合格という目標に向かう体制が整っています。
　また、正規の授業科目以外に、拡大オフィスアワーをはじめとした学習のバックアップ体制が充実しています。私のように司法試験の勉強をしたことのない初学者を対象としたものから、ある程度勉強の進んだ中級者、司法試験直前の上級者を対象としたものまで、今の自分の力量に合った拡大オフィスアワーを探すことができ、熱意ある先生方による質の高い指導を好きなだけ受けることができます。
　先生方の顔ぶれは研究者教員の他に、元裁判官、元検察官、そして現役弁護士と法曹三者それぞれの立場から実務的感覚を学ぶことができ、私は何度も先生方の研究室へ足を運び、些細な質問から論述文書作成の指導まで非常に実践的で有意義な指導をして頂くことができました。
　さらに、施設面についても、朝７時から夜11時まで使えるキャレルという自習机が図書館の中に設置されているため、授業の予習や復習をしていて疑問に思った点をすぐに目の前の書架で貸出などの手続を経ることなく調べることができる上、本校の校舎中の全ての教室及び図書館内で無線LANによるインターネット接続が可能なので、必要と思えば直ちに自分のPCで判例等の検索をすることができ、非常に恵まれた環境の中で３年間勉強できた　と思います。
　最後になりますが、確かに司法試験合格は想像以上に厳しい道のりです。しかし、本校は意識が高く努力を惜しまない学生にはどこまでも応えてくれる素晴らしい学校です。私が今年無事に合格することができたのは、大学院で出会えた素晴らしい先生方や同じ目標を持った意識の高い仲間達と日々切磋琢磨できたからです。本校で学べたことを感謝しています、本当にありがとうございました。
［2011年10月記す］