特集:西南学院と国際教育

言葉を学び、世界に触れ、人と関わる、
その一つひとつの経験が、国際性を形づくっていきます。
西南学院では、小学校から大学まで一貫した国際教育を通して、
多様な価値観と向き合い、社会と世界に開かれた学びを育んでいます。

2025年度からスタート
留学生と日本人学生が共に学ぶ「Global Liberal Arts(GLA)」

2025年度より、西南学院大学の学生と留学生が共に学ぶ新カリキュラム「Global Liberal Arts(GLA)」が始まりました。GLAの最大の特徴は、全ての授業が英語で行われ、留学生と日本人学生が共に学ぶ「共修」科目であることです。

全7学部12学科の専門知識を基盤として、政治・経済・文化など、グローバル社会で求められる国際教養8科目を開設。基礎から学ぶことができるため、自分の専攻以外で興味のある科目にも挑戦できます。全科目に通底するコンセプトは「世界における日本」。多様な背景を持つ学生同士が「日本の特長」と「世界の現状」を多角的に探究し、議論を交わすことで、学生がそれぞれの専門性を生かしてグローバルに活躍するための基盤を築いていきます。

8科目のうち、法学部国際関係法学科・小寺智史教授が担当する「Politics&Law」では、日本人学生20名、留学生21名が履修し、日本の法制度や政治の基礎を学ぶとともに、現代社会が直面する安全保障や経済、軍事といった近年の外交課題にも焦点を当て、国内外の視点から日本の現状を分析する力を養いました。

また、GLAは講義形式にとどまらず、グループワークやディスカッションを多く取り入れている点も特徴の一つです。正解のない問いに対して自分が持っている英語の語彙や表現を存分に生かしながら臨む姿は、まさに「国内にいながらの留学体験」といえます。教室は多文化共生社会の縮図ともいえる場で、時に非常にセンシティブな話題も扱うため、開講時に授業での決まりごと(グラウンド・ルール)を作成し、学生が互いを尊重するマインドを醸成しています。

さらに、参加者の多くは英語を母語としない留学生であるため、日本人学生は、母語が英語でない学生も積極的に英語で意見や疑問を発する姿勢を目の当たりにする機会を得ます。自らの「コンフォートゾーン(快適な領域)」を脱し、未知の価値観に出合う入り口とも言い換えられるでしょう。留学や将来海外で働くことを目指す学生にとって非常に刺激の多い学びの場となっており、初年度は定員160名に対して履修希望者数が436名と、想定を上回る注目を集めました。2年目以降も学生の声を取り入れながら、より充実したプログラムへと進化させ、大学の国際化を推進していきます。

受講生の声

  • 授業が国際交流や将来の夢の入り口に

    海外の視点から発せられる意見に多くの学びがあります。授業の仲間と週末に食事に行くこともあり、国際交流にいそしんでいます。GLAをきっかけに、日本人の英語力を教育の現場で底上げする教員になる夢に向かい、勉強に励んでいます。

    藤井(ふじい) 太一(たいち)

    さん

    西南学院大学
    外国語学部外国語学科 1年

  • 身に付くのは語学力に加えて臆せず積極的に発言する姿勢

    留学生は積極的で、疑問を持ったらすぐに手を挙げて質問します。私も刺激を受け、少しずつ発言できるようになり、成長を実感しています。今後も留学生と共に意見を交わす授業や、議論を中心としたプログラムに参加したいです。

    菰田(こもだ) 美海(みうな)

    さん

    西南学院大学
    法学部国際関係法学科 2年

  • 一つのテーマを多角的に考え英語の表現力を磨くチャンス

    留学生が臆せず発言する姿に刺激を受けました。自分の意見を伝える力だけでなく、一つのテーマを多角的な視点から深めようとする姿勢も印象的です。国内にいながら留学体験ができる授業を履修し、人前で英語を話すことに自信がつきました。

    植田(うえだ) 結華(ゆうか)

    さん

    西南学院大学
    法学部国際関係法学科 3年

Message 主体的に学び、未知に挑戦した学生時代の経験が気付けば糧に

大学を卒業してすぐ外務省に入省し、現在は在外研修(海外での研修)2年目でフランスに暮らしながら、大学で語学や国際法を学び、フランスの視点から見た国際法への理解を深めています。

フランスの大学では授業中に積極的に自分の意見を伝える学生が多い印象がありますが、西南学院大学で受けた授業も知識を受け取る受動的な授業ばかりでなく、先生方の国際的な経験を踏まえた国際標準の授業もあったので、良いトレーニングになっていました。また同じく法学部国際関係法学科・高柴優貴子教授の国際法の授業や根岸陽太教授による英書を読み解く授業では、ある問題について「自分はどう思うか」を主体的に考え表現することを求められていたので、今の仕事につながる姿勢や学びを得たと思います。

また、1年次から国際関係法を学ぶ過程で、国際社会への関心が高まり、日本の外交に貢献できる外務省専門職の仕事に興味を持ちました。採用試験では、憲法の知識や英語論文の翻訳など、大学での学びが直接生かされ、その結果、長年の目標であった外交官になるという夢を実現することができました。

学生時代は時間があり、授業以外にも留学や課外活動の機会を活用すればさまざまな挑戦ができます。その中で夢や目標を見つけたりかなえたりする一歩につながることがあるので、ぜひさまざまなことに挑戦してみてください。

外務省 (フランスでの在外研修中)

(さこ) 大晴(たいせい)

さん

西南学院大学 法学部国際関係法学科
2023年卒業

西南学院大学で国際法を学び、2023年4月に外務省に入省後、現在は在外研修2年目でフランスに在住。

(写真左)在学中は模擬国際商事仲裁大会に出場する「Seinan VisMoot」に参加しチームワークの重要性などを学んだ(写真右)将来フランス語圏で業務に従事する予定で、今はフランスでの研修を通じ、外交官として必要な知識を学んでいる
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