院長コラム 聖書の一節から

自分自身の内に塩を持ちなさい。そして、互いに平和に過ごしなさい。

古来、塩は我々の食生活に欠かせないばかりか、人の健康にとっても大切なものとされてきました。今日、さまざまな調味料が手に入るようになりましたが、料理にとって最も基本的なものはやはり塩でしょう。食材を下ごしらえするのに塩は欠かせないばかりか、天ぷらなどは塩だけでいただくこともできます。また冷蔵技術のない時代、塩は食品の保存に欠かせず、塩漬けにすることによって食料の腐敗を防ぐことができました。

また、塩が健康にとっても大切なのは、身体には一定の割合で塩分が含まれており、これが体内のシステムの維持に必要不可欠だからです。さらに、塩が「清め」の意味を持つというのは、日本の文化でもなじみの考え方です。人の心は利己心やねたみ、傲慢によって絶えず腐敗を免れません。常に塩としての神の戒めの言葉を心に持つことによって、心を清く保ち、人との和らぎを保ちたいものです。

西南学院 院長 今井尚生

西南学院 院長

今井( いまい ) 尚生( なおき )

“一粒の麦”について

「一粒の麦」は、イエス・キリストが言われた「一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒の麦のままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ」を語源としたものです。広い世界の中で、西南学院は「一粒の麦」であり、西南学院で学ぶ一人ひとりもまた「一粒の麦」と言えます。「一粒の麦」が持つ可能性を信じ、社会のために尽くしていくことこそが創立者の思いであり、今もなお大切に受け継がれています。

School Organizational Chart1万人を超える学生、生徒、児童、園児が通う西南学院。

西南学院は、保育所・幼稚園から大学・大学院までを擁する全国でも数少ない総合学園です。

保育所から大学院まで一貫した理念に基づいて、保育、教育を実施しています。※データは2025年7月現在

  • 西南学院大学

    西南学院大学

    学生数:約8,400人

    1949年開設。文科系・社会系の総合大学です。開学当時からキリスト教に基づく人格教育を実践してきました。また、1971年に他大学に先駆けて国際交流制度を導入し、外国語教育をはじめとする国際教育の充実・向上を図っています。

    長年にわたって培われてきた伝統は、社会的に高く評価されており、同窓生たちは、九州の経済界をはじめ、教育、マスコミ、法曹、福祉など多方面で活躍しています。

  • 西南学院中学校・高等学校

    西南学院中学校・高等学校

    【高等学校】 生徒数:約1,270人

    全学年、毎日1限目から7限目まで7時間の授業が行われています(月曜のみ8時間)。多様化する大学入試にも対応できるように、習熟度や進度の違いに配慮して授業を実施しています。

    知識の習得はもちろん、物事の善し悪しを判断する知恵と「自分にしてほしいことを隣人に行う」という積極的な生き方を身に付け、それをいかに社会で生かしていくかを学びます。

    【中学校】生徒数:約670人

    一人ひとりが授かった能力や個性を最大限に伸ばすことができる教育を目指し、中高一貫教育を実施しています。

    6年間にわたるゆとりあるカリキュラムと恵まれた環境の中で、生徒たちが自ら考え、自発的に学ぶ姿勢を身に付けると同時に、聖書の学びやクラブ活動、国際交流、ボランティア活動等を通して、豊かな人格形成ができるように配慮した教育を実施しています。

  • 西南学院小学校

    西南学院小学校

    児童数:約430人

    2010年に開校した、西南学院の中で最も新しい学校です。心身ともに成長著しい小学校の課程において、キリスト教の精神に基づいた教育理念のもとに「隣人愛を育む」「知恵を育む」ことを目標として、平和な未来を創る子どもたちの育成に努めています。

    環境に配慮して設計された校舎内のアトリウムは常にやわらかな光が注ぎ、約2万8千冊の蔵書を誇る図書館や、毎朝のチャペルを中心に、日々教育の質的向上が図られています。

  • 舞鶴幼稚園

    舞鶴幼稚園

    園児数:約150人

    福岡市内で最も歴史のあるキリスト教主義の幼稚園です。「心ゆたかでたくましいひかりのこ」を目指して、太陽と土と水と緑に触れながら感性豊かに育ち合う子どもたちを育成しています。

    一人ひとりの子どもの気持ちをくみ取ることができるよう、各クラスを複数担任で受け持っています。思いやりの心を培いながら、個性豊かに伸び伸びと生きていく力を育む保育を実践しています。

  • 早緑子供の園(保育所)

    早緑子供の園(保育所)

    園児数:約100人

    0歳児から5歳児までの園児が長時間生活する場として、家庭的な雰囲気ときめ細かな育児を心がけています。

    「神様に愛され守られて成長していく一人ひとりの子どもを大切に」というキリスト教を礎とした保育理念を柱に、子どもたちが神様の深い愛に包まれている安心感を持ちながら、生きる力の基礎となる心の土台を育んでほしいと願い、保育を進めています。

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