特集:西南学院と国際教育

言葉を学び、世界に触れ、人と関わる、
その一つひとつの経験が、国際性を形づくっていきます。
西南学院では、小学校から大学まで一貫した国際教育を通して、
多様な価値観と向き合い、社会と世界に開かれた学びを育んでいます。

語学力を磨く

国際交流の基本となる語彙や文法を身に付けるために、
小学校入学時から大学まで、
成長段階に応じた多様なプログラムを整えています。

楽しみながら読み書き話す 1年生からの外国語教育

低学年時はダンスやゲームなど体を使って学び、学年が上がるにつれ教科書やワークを使い、「聞く」「読む」ことで文法を学習・理解し、幅広い表現ができるようになります。英語の音や基礎的な語彙に親しみ、クラス全体で楽しみながら異文化を知ることで多様なものの見方を身に付けられます。

希望者対象のプログラムです

希望者対象のプログラムです

英語を実践的に使う力を身に付ける

「Field Trip in English」(写真左)では、外国人講師と共に街へ飛び出し、福岡の街で目にするものや日本文化について英語で説明します。また、大学キャンパスを舞台に自作の脚本で動画を撮影し、英語表現を身に付けます。「International Day Camp」(写真右)では、2日間、留学生を講師に迎え、5~7人で英語によるプレゼンテーションやディスカッションを行う方法を学びます。

言語教育センター

英語や中国語、フランス語など12の言語科目を提供するほか、TOEICやIELTSの試験対策講座の実施、英語e-learningの提供、語学検定試験の受験料補助、多様な言語で交流できるワールドカフェの開催といった活動を通じ、語学学習の支援をしています。特に、ワールドカフェは、留学生や日本人の留学経験者から「生きた言葉」を学ぶ機会となっています。

留学生の日本語学習をサポートする
「日本語会話パートナー」

留学生別科の日本語クラスに会話パートナーとして参加する取り組みです。日常生活を想定した日本語会話の練習や作文の添削など、学習に必要なサポートを通して交流を深めます。日本人学生にとっても、異文化理解につながるとともに、普段何気なく使っている日本語を「どう教えるか」考えることで、母語である日本語への理解や関心を深める機会となっています。

対話から始まる国際理解

西南学院で身に付けた語学力を使い、海外の方々と交流し、相互理解を深めていく機会を多く設けています。

6年間の外国語学習の集大成「ウイングツアー」

昨年は1週間ハワイを訪問し、6年間にわたる外国語学習の成果を発揮しました。現地のオリベット・バプテスト教会やパールハーバー国立記念館などを訪問し、語学だけでなくキリスト教や戦争の歴史、文化についても学びました。ハワイ・バプテストアカデミーの児童たちとの交流もあり、英語のコミュニケーションを楽しみながら他者理解を深めることで「平和を創り出す人となる」ための礎を築きます。

希望者対象のプログラムです

Peace Making Program

中学3年生から高校2年生を対象に、英語圏、アジア、アフリカ、オセアニアを含むさまざまな国からの大学生を招き、グループディスカッションやSDGs16に関するプロジェクトを3日間にわたり実施。貧困や内戦、環境問題などの社会問題について対話し、真のリーダーシップについて考えるとともに、自分が将来どのように平和構築に寄与できるかを考える機会となります。

希望者対象のプログラムです

韓国と日本の視点で平和を考える

2005年以降「平和教育プログラム」として継続している取り組みで、隔年で韓国への訪問、受入れを実施。歓迎礼拝やホームステイ、平和についての話し合いをはじめ、平和の少女像や長崎原爆資料館など、戦争や歴史への理解を深めるための施設見学も行います。生徒たちは、習得した韓国語で交流を深め、国を越えて友達になろうという思いや歴史理解に対する関心を一層高めます。

希望者対象のプログラムです

東南アジア研修旅行

カンボジアやベトナムなど、日本と同じアジア地域でありながら独自の文化や政治的・経済的背景を持つ国々を訪ねる1週間の研修旅行。国際ボランティアの現場や、かつてストリートチルドレンだった貧しい若者のための職業訓練校を訪問し、現地の生徒との交流を通して自国や自分たちの置かれた環境を見つめ直す機会になります。国際理解の入り口であり、協力の輪を広める第一歩となっています。

ベイラー大学とのボランティア交流ミッショントリップ

西南学院大学の学生と国際交流協定校であるアメリカ・ベイラー大学の学生とが共にボランティア活動に取り組むことで、多様な視点から社会問題について考えるプログラムです。2025年春には、ベイラー大学近辺の貧困地域での食品配付や農場での支援を行いました。西南学院高等学校出身の学生を含む参加者による中高チャペルでの活動報告では、聖書の言葉に触れつつ、ボランティアでの学びを分かち合いました。西南学院ならではの学びの輪も感じられる活動です。

留学生と日本人学生の懸け橋となる学生団体SGS(SEINAN Global Society)

学生が主体となり国際交流イベントを企画・運営する団体「SGS(SEINAN Global Society)」は、慣れない環境で不安を抱える留学生に安心できる居場所を提供すると同時に、日本人学生にとっても、さまざまな価値観に触れる機会を提供しています。宗教や文化的背景に配慮し、性別や国籍を問わず気軽に参加できる楽しいイベントを企画。言語の壁を越えて国際交流が生まれる環境を整えています。

世界を知る、
世界とつながる

海外の人や文化と触れ合う時間や場面を増やし、他国や異なる文化の視点で考える体験を大切にしています。

大学や企業を訪れ、SDGsや社会を学ぶアメリカホームステイ

現地でボランティア活動に参加し、世界トップレベルのカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)や、卒業生が働くNASAを訪問します。多くのイノベーションを通じて世界を牽引してきたアメリカならではの「とにかくやってみないと分からない」という姿勢に触れます。将来の夢や今後の人生における大きな転機となる研修といえるでしょう。

9日間でSDGs研修や大学訪問、現地校との交流などさまざまな体験ができます。ホストファミリーと街に出かけた経験も貴重で、メディアでは見えない街の雰囲気や文化、空気を感じました。NASAを訪問したことで宇宙工学への憧れが強くなり、将来は工学系の道に進むつもりです。

三浦(みうら) 弓依(ゆい)

さん

西南学院高等学校 2年

希望者対象のプログラムです

NASAラボツアーの様子

9日間でSDGs研修や大学訪問、現地校との交流などさまざまな体験ができます。ホストファミリーと街に出かけた経験も貴重で、メディアでは見えない街の雰囲気や文化、空気を感じました。NASAを訪問したことで宇宙工学への憧れが強くなり、将来は工学系の道に進むつもりです。

三浦(みうら) 弓依(ゆい)

さん

西南学院高等学校 2年

異国で暮らし自ら考え行動するイギリスホームステイ研修

希望者対象のプログラムです

ロンドン、オックスフォードなどを訪ね、イングランドの街並みや歴史的背景に触れます。家を離れ、異国でホストファミリーと生活し、制度の違う現地校の授業を体験することで、問題を解決する力や自分で考え行動する力を高めることを目指しています。帰国後、リスニング力の伸びを感じたり、語学学習への意欲が高まる生徒が多くいます。

机に向かう勉強だけでは得られない生きた英語に触れ、新しい環境で成長してみたいと思い参加しました。最初は現地の人たちから話しかけられるのを待っていましたが、「分からない」を恐れず、勇気を出して一歩踏み出してみると、自分からどんどん話しかけられるようになりました。

川田(かわた) 優衣(ゆい)

さん

西南学院高等学校 1年
(※中学3年次に参加)

現地校での授業参加やホームステイを体験「訪豪研修旅行」

希望者対象のプログラムです

1988年に高等学校で「第一回訪豪研修旅行」が開催されて以来、30回以上を数え、2023年以降は中学校でも実施している研修旅行です。「未知との出合い」を重視し、現地校での授業参加やホームステイを経験します。異なる背景を持つ人たちがつくるオーストラリアの社会に触れ、多文化共生社会で生きる基礎力を養うプログラムです。

英語のリスニング能力やコミュニケーション能力が身に付くと考え、研修に参加しました。実際に体験して大きな学びだと感じたのは、異文化の共存について考える経験でした。出会う人がみんなフレンドリーで気さくに接してくれたことが印象深いです。

福山(ふくやま) 柊成(しゅうせい)

さん

西南学院高等学校 2年

Message 「人」との出会いを大切にさまざまな価値観に触れ、視野を広げて

現在は、月や火星などの惑星表面を撮影した軌道画像や航空画像を解析する研究に主に取り組んでいます。こうした研究は、着陸地点の安全性評価や探査ルートの設計に活用され、将来の月面探査をより安全で円滑に進めていくことにつながります。

グローバルな環境で働くためには、立場やバックグラウンドの異なる人々を尊重する姿勢が欠かせません。西南学院高等学校時代を振り返ると、聖書の授業や無線部での活動が、今の私の原点になっていると感じています。さまざまな価値観が世の中には存在することを知り、社会の中で生きていくためには、人間力や柔軟に対応する力が大切だと学びました。また、高校時代の訪米研修旅行や、その後のイギリスでの語学研修の経験を通して、海外で働くことへの興味が大きく広がりました。

現在も、多様な価値観を持つ人々と協力しながら共通の目標に向かい、ミッションを達成していく日々は、私にとって大きな刺激であり、成長の原動力となっています。みなさんには、ぜひ視野を広げ、変化に柔軟に対応できる力を育ててほしいと思います。未来は一つではなく、自分自身の選択によって切り開くことができます。さまざまな価値観や文化に出合い、それらを吸収しながら、一歩ずつ挑戦を重ねていってください。

訪米研修旅行の時に、ホストファミリーとその友達家族とでイースターのお祝いをしたとき
JPL Research Poster Dayというイベントで、ファンドを獲得した研究について発表

NASA Jet Propulsion Laboratory(NASAジェット推進研究所)
グループ・リーダー、ロボティクス・テクノロジスト

岩下(いわした) 友美(ゆみ)

さん

西南学院高等学校 1998年卒業

西南学院高等学校卒業。現在はNASA火星探査機オペレーションチームで、着陸時の安全性の確保や安全な探査ルートの設計に取り組む。

福岡にいながら留学体験ができる「インターナショナルハウス(国際寮)」

さまざまな国籍・文化的背景を持つ留学生と日本人学生が約半数ずつ居住する国際寮。38カ国・123大学からの留学生と日本人学生が生活を共にし、料理や掃除、学習の交換を通して交流を深めています。寮では、リーダーとなる学生が、定期イベントを実施。また、地域行事やボランティア活動にも参加し、寮生が社会とつながり、国際的視野を地域に還元する機会も創出しています。

寮生の声
文化も国籍も違う留学生と約3年間の共同生活

日本にいながら留学体験ができる点に興味があり、入寮しました。寮生活を通じて、語学力が磨かれただけでなく、一人ひとり異なる価値観を持つことを理解し、対話を通じて考えを深め合うことの面白さを実感しました。将来は英語力を生かしグローバルな企業で活躍したいです。

田浦(たうら) 梨々子(りりこ)

さん

西南学院大学
外国語学部外国語学科 3年

PAGE
TOP