福岡県少年警察ボランティア 法学部法律学科 4年 林 美羽さん 明治学園高等学校出身

学習支援などを通して、
少年の立ち直りを支援する。
 大学2年次から福岡県少年警察ボランティアに学生サポーターとして参加しています。福岡県少年警察ボランティアとは、主に少年の非行防止と健全育成を目的とし、福岡県警察や地域住民と連携しながら活動するボランティア団体のことです。中高生と年齢が近い大学生を中心とした私たち学生サポーターが、少年たちと農業体験やスポーツ大会、学習支援などを共に体験し、少年たちの立ち直り支援を行っています。
 私は最初、非行少年に対して怖いというイメージを持っていました。しかし、彼らが実は家庭環境の問題や不安と一人で向き合っていることを知り、彼らに対する恐れは、「力になりたい」「守りたい」という気持ちに変わりました。
 私が主に担当しているのは学習支援です。初めて深く関わりを持ったのは、金髪姿で長いネイルをした中学3年生の女の子でした。最初の頃は何度話し掛けても目も合わせてくれず…。しかし、心を開いてくれるまで根気強く向き合い続けました。勉強の前に彼女の趣味やファッションなど、興味を引く話題を出して会話のきっかけづくりを意識。関係性が築かれると、勉強への姿勢に変化が現れました。結果、半年後の受験で彼女は第1志望の高校に合格。自分のことのようにうれしかったです。
学生サポーターとしての活動が評価され福岡県警や各警察署から多くの感謝状を授与。
相手の立場になって考える。
その一歩が人を救う手立てに。
 この活動を通じて学んだのは、一人ひとりに向き合い、寄り添うことの大切さです。見た目や問題行動だけで判断するのではなく、相手の心の中をしっかり見つめることが重要だと気付きました。彼らの行動の裏には、「夜は親が働きに出ていて一人だから」「家にいてもつまらないから」「友達と遊びたいから」といった悩みや好奇心が複雑に入り混じっているように感じます。そこにあるのは、やり場のない思いや、居場所のなさ、さらには自分の存在を肯定してほしいという気持ちです。弟と妹を持つ私も決して他人事ではなく、社会全体の課題であるとも感じました。実際に学習支援で勉強を見ていた少年から、「勉強している時だけ、認めてもらえている感じがする」という言葉を聞いたことがあります。褒めてほしい、自分に関心を向けてほしいという、彼らの内に秘めた切ない思いを、この活動を通じて支え続けていきたいです。私自身も、継続力や忍耐力、洞察力、そして行動力をこの活動を通じて学び、成長させてもらいました。
福岡県警察官の公務員試験に使った教材。就職活動で民間企業は受けず、福岡県警察一本に絞って勉強した。
信頼される警察官となり、
助けが必要な人を守りたい。
 将来は警察官になることが目標です。その思いは3歳の頃から揺らぐことなく、ずっと同じ夢を追い続けてきました。警察官のように強くなるために3歳から極真空手を習い、警察官の職務にも役立つように大学では法学部に進学。大学2年次の夏休み前から約1年半の間、学内の公務員試験講座も受講しました。現在は週4回程度、ジムでのウェイトトレーニングやランニング、さらには大濠公園で20㎞の長距離走も行い、体力向上に努めています。
 今年5〜7月にかけて福岡県警察官の採用試験が行われ、一次試験では筆記試験、二次試験では面接と体力試験がありました。将来は、警察官として少年の非行防止や被害防止に携わるために、生活安全課や少年課への配属を希望しています。近年、少年たちにとって身近なSNSや秘匿性の高いツールなどを悪用し、少年を危険な犯罪に加担させるトクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)が問題になっています。非行防止から被害防止へと視点を広げ、少年たちが犯罪に加担しないように見守ることも警察官の重要な役割です。私は、3歳の時に夏祭りで迷子になり、巡回中の警察官が助けてくれたことがきっかけで警察官を目指すようになりました。私にとって警察官は、孤独感でいっぱいだった時に助けてくれた、頼もしくてかっこいい存在。いつか私も、不安や悩みを抱えた少年たちに救いの手を差し伸べられる強くて優しい警察官になりたいです。そして、これまで支えてくれた多くの人への感謝を忘れず、一人でも多くの少年が安心して成長できるような環境づくりに貢献していきたいと思います。
警察官は体が資本。将来のために体調管理を徹底。
警察官は体力が求められる職業です。これからも筋力トレーニングやランニングを続けるほか、食事の栄養管理も徹底していきます。大学生になってからは、家族の毎日の食事作りは私が担当しているため、タンパク質を多めにしたり、食物繊維が摂れるようにしたりと、自分や家族の体調に合わせながら献立をアレンジ。試行錯誤しながら頑張っています。
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