税理士試験 商学部商学科 3年 松永 啓汰さん さくら国際高等学校 新大阪キャンパス出身

将来税理士になるべく
商学部へ進学。
 税理士を目指すことを決意したのは、高校2年生の時です。私の父が所得税や相続税など税務の申告を、税理士に依頼せず自分自身で行っていた姿を見て、税金やお金の流れに興味を持ち始めました。「税金の仕組みってどんなもの?」「コンビニで払っている消費税ってそもそも何?」など、当時の私は税金に対しての知識がほとんどなく、その無知さに危機感すら感じたことを覚えています。その出来事に加え、もともと数学が得意だったこともあり、商学部への進学を目指すことに。この時に、学生生活で税理士試験に挑戦することも決意しました。
 その後、大学受験が終わるのと同時に、日商簿記3級の勉強をスタート。テキストと問題集を購入し、独学で学習を進め、大学の入学式の前には一通り学習を完了しました。小切手や棚卸し、減価償却といった初めて聞く言葉も数多くありましたが、世の中のお金の流れへの解像度が一気に上がりました。次に、大学入学後は学外の資格学校の講座が始まるまでの1カ月半を利用し、日商簿記2級を学習。そして、無事合格し、税理士試験の必須科目「簿記論」「財務諸表論」の学習への強固な下地とすることができました。
暗記用のノートや書き心地の良いボールペン、解答のスピードを記録するタイマーなど勉強道具にもこだわる。
勉強を進めていくうちに
自分なりの学習体系を構築。
 税理士になるための一般的なルートは、国家試験(会計2科目・税法3科目の計5科目)に合格し、2年以上の実務経験を経て日本税理士会連合会に登録、という流れです。そこでまずは、大学2年次の8月に「簿記論」「財務諸表論」の会計2科目を同時受験することを決めました。試験まで1年強の長期戦です。最初はペースがつかめず、数カ月間勉強をサボりがちになっていました。しかし、危機感から少しずつ遅れを取り戻すと、徐々に自分の学習の傾向が分かるように。例えば、理論問題と計算問題が50点ずつ配分される「財務諸表論」では、会計基準の理論を何度も繰り返して紙に書いて覚えれば、後から理解が伴ってくるという自分の性質に気付きました。文章をひたすら書いて覚えるという学習体系を確立したおかげで、土台となる基本事項の理解が進み、予測していなかった角度から問われた問題でも柔軟に記述する力が身に付いたと思います。問題が難しく、複雑になるほど、習得する楽しさが増していく感覚もありました。
 毎日の勉強は、自宅学習がメインです。資格学校のWeb通信講座を受講しているため、オンラインで講義の動画を視聴して理解度を深め、担当講師への質問電話などを通して徹底的に不安要素を潰しています。また、自宅学習しているからこそ、1年次から所属する公認団体のサークル・第一国家試験準備室のメンバーや顧問の原口健太郎先生の存在が大きな支えとなりました。同じ志を持つ仲間たちに、日々の悩みを相談するほか、勉強方法の共有や情報交換をする時間が良い息抜きになっています。
 そんな日々の積み重ねの甲斐もあり、試験本番では2科目とも実力を出し切ることができ、無事合格することができました。原口先生には、大学2年次で2科目一発合格したのは快挙であり、大変栄誉あることだと励ましの言葉をいただき、残りの試験にも一層力が入りました。
今までに経験のない挑戦が、
揺るぎない自信をくれた。
 次の挑戦は今年8月にある「消費税法」の試験です。大学在学中に国家試験4科目を合格し、卒業後は税理士法人に就職して最後の1科目の合格を目指すつもりです。私はこれまで、勝算が見込める挑戦だけを選んできました。しかし、税理士試験は違います。決して平坦ではない道のりだと分かっていながらも挑戦し、2科目合格することができたという経験は、今後の自信となりました。
 税制は経済や社会の変化に対応するため毎年改正されます。そのため、税理士は常に学び続けなければなりません。それと同時に、身に付けた専門知識を、顧客に分かりやすく言語化するスキルも同時に磨いていかなければならないと感じています。将来は、顧客への価値を最大化できるよう、多様な需要に柔軟に対応できる税理士になりたいです。
社会保険労務士の資格取得にも挑戦したい!
税理士資格を取得した後は、社会保険労務士の試験にも挑戦したいと考えています。社会保険労務士は生活とは切り離せないお金にまつわる実務を担う、税理士とも親和性が高い資格です。社会の構造や働き方が複雑化、多様化する時代において、ダブルライセンスによって担える仕事の幅を広げ、自分自身の価値を上げていきたいと思います。
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