組織的な「学び力」養成
大学卒業生に社会が求めているのは、生涯学び続けることのできる力、つまり「学び力」です。ではこの「学び力」はどのようにして身につくのでしょうか?
授業に真面目に出席しているだけでは足りません。学生のみなさんが、授業時間外にどれだけ時間をかけて質の高い自主学習をするかにかかっています。しかし、大学レベルの科目について、自主学習をするというのはそれほど容易なことではありません。
そこで法学部では、学生が自然に「学び力」を身につけられるような仕組み ― 推薦合格者のための入学前指導を含む ― の整備を進めています。
つまり、カリキュラムの順次性、体系性に考慮しつつ、
- (1)学生の自主的活動の環境整備
- (2)SA制度の組織的運用
- (3)情報通信技術の活用
を進めています。
このいずれもが学生の主体的活動に対して、細やかな人的フィードバックを返す仕組みであることによって、学びの文化が生まれます。
また、教員とSA、SAと学生の間のコミュニケーションが双方向性を有するものであることも、学びの文化の創造にとって重要です。さらに、講義に対応した授業時間外の自主活動を促すことによって、単位制度の実質化にも寄与しています。最後に、SAを学部全体で集団として組織すること、および学生の自主活動のいくつかがグループ活動であることによって、学生集団の活性化という効果も上がっています。