心理学科カレンダー

2019/03/24

WHO版 PFA研修体験記 その2 〜T.Sくん〜

私は最初PFAに関する知識が全くない状態から、小川先生のお声掛けにより、事務局を務めることになりました。また、事務局という仕事も始めてだったので、最初は何をすれば良いかなかなかイメージがつきませんでした。

 そんな中、事務局のみんなでPFAについて調べたり、実際に講座に参加した経験を聞き、話し合いをしていくいったりすることで、なんとなくPFAのイメージを掴み、今年の講座はどのような講座にしたいかというテーマを考えていきました。今回の講座のテーマは学生だけでなく、幅広い年齢、立場の人達が一緒にPFAを学ぶというテーマでした。災害が起こった際には、様々な人と協力することが大切であり、同じ講座でも自分と違う立場の人の意見を聞くことで、さらなる学びに繋がるはずとの考えからです。このテーマにそって、PFA講座当日までの工程表を作成しました。本番までの時間を逆算し、事務局メンバーそれぞれのタスクを行動単位で洗い出していくことで、少しずつ開催までの見通しが具体的なものになって来ました。

 しかし、実際には、一般の人を集めるということは中々難しかったり、思うように作業が進まなかったりと想像以上に時間がかかりました。なにか1つのプロジェクトを成功させるには、想像以上の時間とハプニングが起こりうることを学びました。だからこそ、それを想定して時間を逆算し、具体的に先を見据えていくこと、メンバーでちゃんと顔を合わせて話し合いをすること、定期的に連絡をとり、それぞれのメンバーがいまどういう状態でいるのかを全員が把握しておくこと、そして、そのプロジェクト全体のテーマや本質を忘れないことが大切であると思いました。

 また、PFA講座当日は、事務局の仕事をしながら講座にも参加させていただきました。何よりロールプレイを通した学びが自分には大きかったです。実際に緊急時を想定し、誰かを援助するために、自分になにができるのか。いざなにも知らない状態で、援助をしようとしてもなかなか難しく、自分がそのような援助を迫られる際にどんな状態になるのかということを身にしみて体験できました。教科書や先生から一方的に学ぶのではなく、それぞれ立場の違う学ぶ者同士が試行錯誤しながら、PFAの活動原則に基づいて何をするべきかを考えていくというのはとてもいい経験でした。また、休憩時間であっても、学生や社会人の方々が一緒に交流している様子がよく見られ、今回、多様性というテーマをもってプロジェクトを進めて本当によかったと感じました。大変なことも多々ありましたが、事務局を通した学び、講座の中での学び、どちらも自分にとってとても貴重なものになったと思います。そして、自分と今回の講座に参加してくれた皆さんが、もしなにか起きた時に今回の学びを思い出し、少しでも誰かを救うことが手助けができることを心から願っています。(3年小川ゼミ)
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