心理学科カレンダー

2019/03/16

WHO版 PFA研修体験記 その1 〜A.Tさん〜

〜心理学科では,本学教育支援プログラムとして,「WHO版PFA研修」を毎年開催してきました。PFAとは,“Psyhological First Aid(サイコロジカル・ファースト・エイド)“のことで,災害や緊急事態が起きた時に必要な心の応急手当てのことで,災害後の心のケアに関心のある方なら誰でも学ぶことができます。講師は桜美林大学の種市康太郎先生と沖縄南部医療センター・子ども医療センターの井上幸代先生でした。先生方,ありがとうございました。 今年度は,一般市民の方も交えて開催すると共に,4人の3年生が運営事務局を担い,事前準備から当日の運営までを行いました。 そのおかげで,本学学部生,大学院生だけでなく,たくさんの一般市民の方にご参加いただくことができました。ありがとうございました。 通常のゼミ活動に加えて,一般市民の方も交えての研修開催のために4人の学生(心理学科3年生です)は素晴らしい活躍をしてくれました。

これから何回かにわけて,運営スタッフとして大活躍してくれた学生の体験記を掲載いたします。トップバッターは地元の公民館巡りから申し込み対応,そして当日の司会進行を見事にこなしてくれたAさんです。

 私が初めてPFA研修に参加したのは一年生の時だった。開催されるらしいと聞き、友達に誘われほとんど流されての参加だった。身近な災害というと思いつくのは小学校一年生の時に体験した西方沖地震だが、ほとんど記憶もなく幸いなことに平和ボケしてしまっていた。修了証が出るからと半ばノリで参加したことを覚えている。

 そうやって参加した研修当日、私はロールプレイングに衝撃を受けた。支援所での混沌とした状況が再現され、いざその場に立つと何もできなくなるということを実感した。支援者として何かしたいが、どうしたらよいのか分からず立ち尽くしてしまったのだ。災害というとやはり怪我など医療の手当てが真っ先に頭に浮かぶが、これは医療知識が必要で私には行うことができない。だが、心の応急手当てなら私にもできることがある。研修を通してその勇気、声を掛けるにあたっての配慮・注意を学ぶことができた。そしてこれは災害時だけでなく、困っている人に声を掛けるといった普段の生活の中にも通じるものだと感じている。

 今回は二度目の参加として一度目だけでは分からなかったこと、ロールプレイやワークを外から観察するなど参加者では知ることができないことを経験した。そして事務局として当日必要なことだけでなく数か月に渡る計画を立て実行するという貴重な体験をした。これは大勢の人とのメールや対面でのやり取りによって、今後も必ず必要になる綺麗な文章の書き方を知り、自分のアピールしたいことを相手に上手く説明する力を実践する機会となった。急遽任された司会でも緊張したが、人前で話すという体験ができ、改善点をたくさんみつけることができた。研修と運営を終えた今、できなかったことやもっと上手くやれただろうということはたくさん挙げられる。しかし、この体験を通してこの反省点を見つけることができたことに価値を見出している。ぜひ後輩たちにも体験してもらいたいと思う。(3年小川ゼミ)
心理学科 Facebook 心理学科の催しや情報を発信して
います。
心理学科 Twitter 心理学科のお知らせやイベント情報
などを
つぶやいています。