2025年度 社会・産業分野の卒業研究紹介
[授業風景]

【指導教員からのコメント】
心理学では「心」を対象としますが、心は目で見たり手で触ったりすることのできない概念です。そのため、その概念をどのように定義して数値に落とし込むかがとても重要になります。Y.K.さんは「保守性」「認知コンフリクト」などの概念定義を何度もやり直しながら粘り強く続け、土台のしっかりとした研究に仕上げられたと思います。
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今年度も4年生の皆さんが、各自の興味関心に基づいて問いを立て、データを分析し、考察するなど、頑張って卒業研究を行いました。今回の記事では、社会・産業分野での卒業研究をひとつご紹介いたします!
【社会・産業分野の卒業研究紹介~分部ゼミY.K.さん】
私の卒業研究は「日本では髪色やピアス、自分の意見まで周りに合わせすぎではないのか?」「その傾向はどういう心理からきているのだろうか?」
このような疑問から始まりました。
この疑問を解くうえで注目したのが、「集団の中で浮きたくない」「違う人がいると場が乱れそう」などと感じる心理です。このような心理が強い人ほど、集団の変化を避けることになり、結果的に昔からのやり方を守ろうとする(=保守的になる)のではないかと考えました。
大学生155人に調査を行い、「新しいことより慣れたやり方を選びたいか」「伝統や習慣を守りたいか」などの質問を通じて集団の保守性を測りました。同時に、「周りと違うと不安か」「多数と違う意見が出ると混乱しそうか」などの質問に答えてもらいました。結果は、保守性には“変化が苦手”と“伝統を大事にする”の2つの面があり、集団の側にも“ルールを守る安心”と“多数に合わせたい気持ち”がありました。
ただ、予想に反して「空気に合わせがちな集団ほど保守的になる」とははっきり言えませんでした。つまり同調の気持ちがあっても、それだけで保守的になるとは限らない可能性が新たに見えてきました。