教員紹介

Faculty Members

奈須 祐治 教授

法律学科

高校生へのメッセージ

西南学院大の受験科目上、3科目(国語、英語、社会)を集中的に勉強している人が多いと思うのですが、法学を学ぶ基礎力を身につけるために、5科目をバランスよくやっておいてほしいと思います。

奈須 祐治
研究分野 憲法
研究分野に関する
キーワード
人権、統治機構、表現の自由、差別的表現、違憲審査基準、定義付け衡量論
研究テーマ 差別的表現規制の比較法的研究、有害言論規制の合憲性審査基準・方法論の研究

法学を通じて身に付ける
社会で必要な実践力

法学の基礎が学べるプログラム

2013年4月に着任された奈須先生は憲法学、特に表現の自由が専門。中でも、昨今大きな社会問題になっている差別的表現の法規制の研究に力を入れられています。奈須先生が担当する2年生ゼミは、憲法に関連する最新の時事問題を徹底的に深く読みこんで、賛成や反対、また別の視点からの意見を考えるなどして、深掘りしていくそう。また、3年以降のゼミでは主要な最高裁判例を分析していきます。卒業前に待ち受ける卒論は、特定のテーマをさらに深く掘り下げ、論文を要約するなどの高度な作業をしながら、調べた内容や自分の意見を文章化していきます。こう紹介すると、とてもハードルの高い講義やゼミをしているように聞こえますが「なるべく身近な例を出してから、判例や学説にもっていくので大丈夫です。また、基礎から段階的に学べるよう工夫しています。」

法律だけでなく社会人に必要なスキルも学べる

奈須先生の講義の特徴的なところは、新聞からネットまで多様な情報源を用いて、憲法の学説と判例の生きた実例を紹介するところです。また、情報リテラシーの大切さについてもアドバイスされていて「今の時代は情報が多いので、多様なメディアから情報を取捨選択することが大事です。また憲法を学ぶにあたっては、中立的な立場から社会の事象を分析することが重要ですから、先入観なしにメディアに接してほしいですね」と話します。それと同時に、「ゼミ等では文献の調べ方から発表の準備の仕方、プレゼンの方法なども、一つひとつ教えていきたいと思っています」と奈須先生。法律にまつわる知識だけでなく、社会人になったときに必要となるスキルも丁寧に指導されています。