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2025/10/17(金)

山田恵子ゼミが福岡高等検察庁を訪問しました。

 2025年10月17日(金)に、山田恵子ゼミ(法社会学ゼミ)の活動の一環として、福岡高等検察庁に訪問しました。訪問には、山田ゼミ(3・4回生)のうち17名が参加しました。今回の訪問では、庁舎見学に加え、私たちが事前に調査・提出していた質問に対する回答もしていただきました。

 庁舎見学では、地方裁判所で争われた事案の控訴審をめぐって話し合う会議室や検察事務官の方々が働くオフィス、資料室や取調べ室など普段は関係者以外立ち入ることのできない貴重な場所を案内していただきました。各部屋では、デジタル化に対応した機器・設備の充実や膨大な量の資料管理に圧倒されました。また、検察官が小さい子ども(たとえば、児童虐待といった事件の被害にあった子ども)などから話を聞く部屋では、子どもの心理的負担を軽減させるための工夫がなされており、設備だけでなく部屋の内装や雰囲気づくりにも配慮がなされていることを実際に見て感じ取ることができました。

 質疑応答では、検察官や検察事務官(本学部出身のかたもいらっしゃいました!)の方々に加え、女性として初めて福岡高等検察庁検事長に就任された山本真千子さんからもお話を伺うことができました。検察庁の組織体制や業務内容、仕事のやりがいなど幅広いテーマで貴重なお話をうかがいました。これらの話を聞いて、市民の信頼に応え冤罪を防止するために、検察官と検察事務官とが「チーム」となって、適法な取調べや冷静・慎重な捜査を行なっていることがわかり、感銘を受けました。検事長の山本さんからは特に女性検察官としての苦労や仕事に対する向き合い方について話していただき、同じ女性として強く印象に残りました。

 また、福岡高等検察庁の皆様がとても温かく歓迎してくださり、私たちが検察庁について楽しく知ることができるブースも用意してくださいました。検察官の方々が実際に使っている防刃ベストや手錠、警棒、防護盾などを手に取ったり身につけたりして、ゼミ学生一同、普段はなかなかできない貴重な体験に興味津々でした。

 今回の訪問を通して、検察庁の仕事についての理解が深まるとともに、法の下で働く人々にとっての公正を守る使命の大切さ学び、今後の自分たちの進路や将来について考える上で貴重な経験となりました。

                                      (竹之下琴実・法学部法律学科4年)