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2025/11/19(水)

西村豪太氏の講演会を開催しました。

西南学院大学で11月19日、東洋経済新報社の西村豪太さんをお迎えし、法学部・経済学部主催の講演会が行われました。経済ニュースを知ることの重要性、また現在の中国を取り巻く経済問題とこれからの日本の経済の動向について、「経済メディアは何の役に立つのか」と題して、ご講演していただきました。 

最初に様々な政治や社会のニュースの根底には経済の動きがあること、そして経済の動きを自分事と捉えて経済ニュースに接する習慣があるかどうかが大きな差に繋がると西村さんは言います。ネットニュースを通して、無料で気軽に記事を読むことができる時代において有料記事の媒体に触れ、自分の頭で考え、自分に何ができるかを考えることを意識してほしいと述べられました。 

続いて、東洋経済新報社が出版する会社四季報を取り上げ、企業分析を行う際に注目すべき項目について詳しく説明していただきました。会社四季報には、その企業の業種や業績状況、株主構成などの基本情報に加えて、設備投資や海外進出の状況、人材投資など多岐にわたる情報が掲載されています。就職活動において、企業の実態を知る上でも非常に役立つと述べられました。 

例えば、企業の材料欄に記載される生成AI・半導体・脱炭素といったキーワードに着目することで、時事的なニュースや今後市場で注目されるような商品や事業に企業が参入しているかどうかを知ることができます。大きな経済の動きがあるときは、周辺の会社に波及し、ビジネスが生まれる。経済の動きとビジネスが密接に連動していることが分かります。様々な企業の情報を見ていく中で感じた自分なりの気づきを大切にしてほしいと強調されました。 

後半では、「経済の目で世界を見てみよう」というテーマのもと、現在の日中関係や今後の海外市場における日本企業の在り方についてもお話がありました。中国では人口が減少に転じ、経済の長期停滞化も懸念されている中、新たにインドや東南アジア諸国の市場が注目されています。しかし、中国の産業の強さと巨大市場は無視できないため、中国におけるリスクとチャンスを個別に検証する必要があると述べられました。また、中国を正確に認識するためには、中国に詳しい人材を育成する仕組みを整えることが重要であるとも指摘されました。こうした状況を踏まえ、自由貿易を前提としてきた日本の新たな経済の形を考える時期が来ているとの見解を示されました。 

ただ情報として経済ニュースを受け取るのではなく、自分自身がこれからどのような社会の変化に直面し、その変化の中でどのように生きていくか考えることを意識的に習慣化することが大切だという言葉が最も印象的でした。経済を軸に社会を見る視点を磨きながら、複雑化する社会の変化に自ら向き合う姿勢を大切にしていきたいです。 

                                              (法学部法律学科2年 松本瑠々花)