活動紹介動画:コンケン大学(タイ)での海外研修
外国語学部では「特定プログラム」として、「日本語教員養成プログラム」を2022年度より開始しました。
日本語教育に関する科目を28単位以上修得することで、日本語教員養成プログラムの修了証を得ることができます。この修了証は、日本語教師の資格(副専攻レベル)となります。
現在、登録実践研修機関及び登録日本語教員養成機関の登録申請を行っています。
プログラムの中で、本学への留学生に対する日本語学習支援を積極的に行っていきますので、日本語教育についての知識を深めるだけでなく、日本語を実際に教える力を確実に育んでいきます。
ネイティブ・スピーカーとして当たり前のように使ってきた日本語の捉え直し、日本人とは異なる価値観を持っている日本語習者とのインターアクション、履修生同士の協働作業等を通して、21世紀に求められている「社会人基礎力」を向上させることができます。
3年次で修了するプログラムですので、教育実習を受けた後で、日本語教師をめざす/大学院進学をめざす/別の進路を考える、という選択をすることが可能です。
活動紹介動画:コンケン大学(タイ)での海外研修
修得が求められる単位のうち18単位は、以下に示す日本語教育・日本語学に特化した科目です。
下記の科目に加えて、英語学系科目や異文化理解系科目で10単位以上を修得する必要があります。
日常の身の回りの言語表現を取り上げ、そのしくみを歴史的・社会的・地域的背景とともに考察することによって、豊かで鋭い言語感覚を習得し、自己のことばを科学的に観察することが出来る能力を養うとともに、日本語学の基礎的知識と研究法を体得します。
日本語文法の基礎的知識を習得し、その教育方法を体得します。
世界での日本語教育の位置づけ、環境別の日本語教育、日本語教育の歴史についての基礎的知識を獲得します。
日本語教師の役割は何か、教師に求められる条件は何か、日本語教育の基礎となる4技能「スピーキング」「リスニング」「ライティング」「リーディング」の指導法、4技能の統合方法、テストと評価、自律的学習者を育てる方法等のテーマに関して、基礎的知識を獲得します。
日々発展するICTと教師はどのようにむきあえば良いかについて、理論的側面だけでなく、実践を通して、テクノロジーを道具として使いこなせるリテラシーを育成します。
日本語教育の現場で生じる様々な出来事に適切に対処するために必要不可欠な技術・知識について、基礎的知識を獲得します。
日本語教育の教材の歴史的な変化を知り、オンライン上で教材を作る作業までを経験することで、これからの社会変化に対応できるICTリテラシーの基礎を教材作成の観点から学びます。
授業観察・教科書分析・教案作成の仕方を学んだ上で、学生が互いに教師役、学習者役に分かれて模擬授業(マイクロ・ティーチング)を行います。教師役は学習者、学習レベル、学習時間などに考慮して教案及び補助教材を作成し、特定の学習項目を教えます。学習者役は学習者になりきって模擬授業を受けることで、学習者の心理を擬似体験します。それぞれの立場から模擬授業を評価し合うことで学びを深めていき、日本語教育実習に備えます。
日本語教育関連科目の最終段階として、実際に日本語学習者を対象に授業観察と教壇実習授業を行い、それまでに学んできた理論と実践の統合をめざします。教壇実習授業を行うだけでなく、外国人学習者との交流を通して、学習者の母国の文化や、学習者心理、日本語習得過程、異文化適応上の問題などを学びます。