外国語学部の専門的な学び
「言語科学」、「文学・文化研究」、「グローバル・コミュニケーション・スタディーズ (GCS)」で構成される3つの学問領域
英語とフランス語の運用能力(スキル)を高めることが最終目標ではなく、両言語のスキルを高めつつ、3つの領域での学問に取り組む。それが外国語学部の真の学びです。
言語科学は、「なぜその形にする必要があるのか?」「どうしてその意味で理解されるのか?」といった、ことばに関する根源的な問いに正面から向き合う、「言語学(linguistics)」を中核とする学問領域です。個人の言語運用能力(スキル)の向上を目的とする「語学(language learning)」とは性質が異なるものです。
外国語学部の言語科学領域では、主として、英語・フランス語・日本語に焦点を当てながら、以下の3つに関する学びに取り組みます。
英語学概論A・B、英仏対照言語学
英文法A・B、英語音声学、英語学特論A・B、フランス語文法、フランス語学研究、フランス語教育研究、日本語学概論A・B、日本語教育学研究A・B
文学・文化研究では、英語圏とフランス語圏における過去そして現在の文学や文化について学びます。英語圏やフランス語圏の個々の文学作品や文化現象を対象に、精読を基本とした分析方法を用いて、人間の営みに関わる問いを探究します。
これまで広く教養と呼ばれてきた海外の文学や文化は、私たちの日常生活からとても離れたところにあるように思えるかもしれませんが、本当にそうでしょうか? これまでの文学や文化の研究、そして日英仏の文学や文化の様々な翻訳が対象としてきたのは、洋の東西を問わず人間の営みです。有限の命を持つ人間という存在が、死に対する苦悩や生きづらさ、自分たちが所属する社会との関係、人間を取り巻くダイナミックに変化する環境などに、これまでどのように対処し、生き延びてきたのか。こうした問いは、あらゆる文学作品や文化現象の底辺に存在し、私たちの過去と現在をつないでいます。
文学・文化研究では、人間の営みに関わる根源的な問いに向き合うことができますが、こうした問いについて考えることは、現代社会を生き抜く上で、非常に重要です。移民問題や多文化主義という新たな潮流の荒波の中、今の日本で生きる皆さんに、それぞれの未来を照らすヒントと幅広い知識、そして、すぐには答えの出ない問いを深く考える力を与えてくれるでしょう。
英語圏文学史A・B、世界文学概論、ヨーロッパ文化概論
英語圏文学A・B・C、英語圏文化研究A・B・C、英語圏歴史研究、フランス語圏文学研究A・B、フランス語圏文化研究
グローバル・コミュニケーション・スタディーズ (GCS) は、現在の国際社会が直面する社会的問題を国際的な視野から見ることを通して、学際的な学びを推進します。分断と対立、紛争、人種やマイノリティの問題、教育や経済の格差といった複雑で多岐にわたる問題を適切に捉えながら、国際社会に不可欠な多様性を尊重する姿勢と相互理解を進める能力を養成します。
外国語学部のGCS領域は、さまざまな専門分野から構成されますが、その中でも特にコミュニケーション学を主軸とした学びが展開されます。異文化理解や他者との関わり方(家族・恋愛・友人など)をはじめ、グループや組織、医療や教育現場におけるコミュニケーションの役割と実践などに焦点を当てた学びを行います。リーダーシップや対立と交渉のあり方、対立が生じた際の相互理解の方法、偏見や差別の問題、ジェンダーやダイバーシティ、マスメディアやSNSの言説、プロパガンダ、生成AI、国際平和や人種問題などのテーマを探究します。このような学びを通じて、問題を把握する思考力や想像力、課題解決力、建設的な提案力、そして、メディアを活用した発信力を育てます。
学びの方法としては、ディスカッションやグループワークに加えて、参与型の研究調査であるフィールドワークも取り入れます。データを基に考察したり、社会的弱者やマイノリティの多様な声を取材したりするなど、幅広い方法で学び、海外の大学や研究機関での豊富な経験を持つ教員とともに、グローバル・コミュニケーションを学ぶ楽しさと意義を追求します。
コミュニケーション学入門、多言語社会論A・B
Global Issues A・B・C・D、Communication Studies A・B・C・D
2年次から4年次にかけて開講される専門基礎科目・専門展開科目は、これら3つの学問領域に関わる内容で展開されます。
3年次・4年次に開講されるゼミ科目「演習I」「演習II」では、学生それぞれが、これらの学問領域で研究を行っている教員を1名選択し、その教員の指導の下、自らがその研究分野における課題解決に向けた研究を実践します。
その選択を的確なものとするため、2年次以降は、自分の学びの中心に据えたい学問領域を意識しながら、それを軸とした科目とゼミの受講を行うことが理想です。
どの専門科目がどの学問領域と深く関わるかについては、以下の「専門的な学びの分類表」で確認できます。
専門的な学びの分類表 (148KB)