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卒業生の進路紹介

あなたが本当に面白いと思えることを、全力で探究してください。

井料田誠 勤務先:デロイトトーマツアクト
24年度卒業

勤務先:デロイトトーマツアクト

井料田誠

1. 現在の仕事内容

現在、私はお客様企業の人事領域の変革支援に携わっています。人事業務の効率化や人材育成の高度化を目的としたシステム導入・運用の支援を行っています。

1つの例が Learning Management System(LMS) の導入です。LMSとは、従業員の研修受講状況や学習履歴を管理するシステムであり、人材育成の基盤です。大学でも広く利用されており、例えば Moodle は 西南学院大学 を含む多くの大学で採用されています。

また、人事情報を統合的に管理するシステムの導入・展開にも関わっています。従業員の個人情報、職務内容、報酬情報などを一元管理することで、人事データの活用や組織運営の効率化を図るものです。

英語を使用する機会としては、資格取得のための研修を受講する際や、海外メンバーとの会議に参加する際などがあります。

2. 外国語学部での学びがどのように生かされているか

私の学びの中心は、言語科学とグローバル・コミュニケーション・スタディーズでした。

印象に残っている専門科目の1つが「コミュニケーション学入門」で、現在の仕事に役立っている授業だと感じています。この授業では、「何を、誰に、どのように伝えるのか」=「説得」を、理論と具体例の両面から考察しました。例えば マズローの欲求階層説のような理論的枠組みから、日本語表現における「になります」の誤用といった具体的な事例まで、コミュニケーションに必要な要素を学びました。

ゼミでは、「コーパス言語学」を研究しました。コーパス言語学とは、大量の言語データをコンピューターで分析し、言語の特徴や使用傾向を明らかにする学問です。例えば、コーパス全体の中で very と really のどちらがより頻繁に使われているのか調べたり、名詞 pictureの近くには take が共起することが多い、といった分析を行います。この研究を通して、仮説を立て、データを用いて検証するというプロセスを初めて本格的に経験しました。こうした仮説思考は、正解が一つではない仕事に取り組む際にも活かされています。

3. 受験生・在学生へのメッセージ

ここまで、外国語学部での学びが現在の仕事にも役立っているという話をしてきました。ただし、だからといって「役に立つからこの学部を選ぶべきだ」と言いたいわけではありません。

そもそも読者の中には、次のように考える人もいるかもしれません。
「AIが多くの分野で人間より優れた能力を持つ時代に、なぜ外国語学部で言語や文化、コミュニケーションを学ぶ必要があるのだろうか」と。

なるほど、たしかにAIは外国語学を含む多くの分野で高い能力を発揮します。では、これからの時代、私たちは何を基準に学問を選べばよいのでしょうか。

AIがあらゆる学問を高い水準で実行できるのであれば、学問の実用性だけを基準に進路を決める必要はなくなります。
そう考えると、私が入学時に抱いていた純粋な動機こそ、この問いに対する答えの一つになるかもしれません。

「私は外国語学部で学びたい。なぜなら、好きだからだ。」

デカルト風にいうならば、
J’aime, donc j’étudie.

そして、西南学院大学の職員と外国語学部の教授・講師は、好きなことを追求するあなたを心から歓迎します。
ぜひ、あなたが本当に面白いと思えることを、全力で探究してください。

その経験は、きっとあなたを支える大きな財産“になります”。

井料田誠

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