世界がキャンパス 私の留学STORY ミドルテネシー州立大学 [アメリカ] 人間科学部社会福祉学科 4年 冨永 しいなさん (嘉穂高等学校出身)

意気揚々と掲げた留学の目標。
しかし、現実は思い通りにいかず。
 10カ月に及ぶ留学では、「英語に触れる機会を積極的につくること」「交流の輪を広げて英語力向上に努めること」「積極的に挑戦すること」の3つの目標を掲げて挑みました。しかし、留学前の意気込みとは裏腹に、最初の頃は街の人に話しかけるだけでも緊張するほどでした。そのため、初めて授業に臨む際には、事前に「私は英語が母国語ではないので、色々と質問するかもしれません」と勇気を振り絞って先生へひと言。その結果、授業で発言しやすくなりましたが、授業に参加するだけでは顔見知りはできても友達はできず…。悩んだ末、思い切って前期の途中に課外活動に参加することにしました。
自分が動かなきゃ変わらない。
動くことで広がる世界がある。
 友達の勧めで勇気を振り絞って、バドミントン部へ入部。バドミントンは未経験でしたが、この活動をきっかけに友達の輪が広がり始めました。部内には日本語学習者や日本文化に興味がある学生が多く、毎週顔を合わせる中で何でも話せる親友もできました。その後は、親友が英語の課題レポートを添削してくれたり、図書館で一緒に勉強してくれたりと、私の英語学習を優しくサポート。彼女の温かさと思いやりに何度感激したことか…。2人で語り合うことも多く、その時間のおかげで英語力も向上しました。また、学内にはライティングセンターという英語学習者をサポートしてくれる施設があり、より専門的で実践的な講習を対面やオンラインで受講。次第に英語でのレポート作成にも慣れ、着実に語学力が向上していることを実感していました。これも、まわりの手厚いサポートのおかげです。
友達とのパーティー。すごく楽しかった!
もらった恩をお返しする番。
今後は留学生の力になりたい。
 そして、ずっとトライしたかったホームステイに冬休み期間中に挑戦。友達の紹介で出会ったご夫婦宅に1カ月半滞在させてもらいました。クリスマスには、ルイジアナ州にあるホストファーザーの実家へ招待していただきました。家族みんなが大集合し、私も家族の一員として温かく迎えてもらいました。キリスト教文化圏のクリスマスを体験できたことは、最高の思い出です。
 留学を終えた今でも、どんな話題でも英語で流ちょうに話せるレベルには達していません。しかし留学を経験したことで自発的に行動し、臆することなく発言できるようになったことは成長の証だと感じています。今後は西南学院大学に留学に来た学生のサポートをしていきたいです。私が親友と出会って目の前の世界が変わったように、私も誰かの力になれたら、これ以上うれしいことはありません。
ホストファミリーと毎週のようにお出かけ! 大切な親友もできました!
何を学びましたか?
 アメリカのメディア、中国語、ホスピタリティなど、大学で専攻している社会福祉の分野以外の科目を履修しました。総合大学だけに履修できる科目は多様で、ほかにも、ヨガやハイキングなどの授業も魅力的でした。
留学した大学はどんな環境でしたか?
 無料で利用できる巡回バスが朝から夜まで運行するほど広大なキャンパスでした。3Dプリンターなどが利用できるメーカースペースや、Podcastを収録するスタジオなど、大学での学びをサポートしてくれる設備も充実。学生であれば誰でも利用でき、本当に恵まれた環境でした。
留学中に勉強以外で頑張ったことはありますか?
 アメリカで取り組んだ就職活動です。就職活動は留学先で行う前提で、留学準備を進めていたため、リクルートスーツも現地に持参。選考もすべてオンラインで受けました。日本とアメリカの時差により、深夜に面接を受けることもしばしば。大変な時期もありましたが、無事に内定を獲得しました。海外での就職活動への不安から、留学を迷っている人も多いと思いますが、取り組み方次第で両立は可能です!
英語レポートの苦手克服策で自然と単語力と文法力が向上。 最初の頃は、英語のレポート課題に毎回苦労しました。留学前は英語で長文を書く経験がなかったこともあり、一つのレポート作成で1週間かかったことも…。そこで、まずアウトライン(あらすじ)から英語でまとめるようにしました。また、英文の添削アプリを活用し、都度スペルチェックや適切な言い回しかどうかの文法チェックも実施。すると、自然と単語も覚え、留学後半にはレポートの評価が格段に上がりました。
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