40歳で新規事業に挑戦。
学びの中で得た
マネジメントスタイル。
 学生時代は、硬式野球部に所属し、グラウンドとキャンパスの往復の日々でした。毎日のように一緒に過ごした部活動の仲間とは、卒業から40年近く経った現在も連絡を取り合う仲です。学業面では、積極的に取り組んだものはなく、「もっと真面目に勉強しておけば良かった…」と思う今日この頃です。
 大学卒業後は、富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社の前身、富士ゼロックス株式会社に営業職で入社しました。当時、ビジネス文書は「紙」の時代。当社でもコピー機・複合機の販売が事業の大部分を占め、私もこれらの自社製品を販売していました。
 デジタル化が進んだ現在は、「ビジネスDX」をキーワードにお客様の経営課題や業務課題を解決する事業を展開しています。
 その一つであるアウトソーシング事業は、私が立ち上げから携わった事業です。ビジネスで使用する紙や電子データといった"ドキュメント"の流れや品質を改善することで業務の生産性を向上する、会社にとっても、私自身にとっても、40歳にして新しいビジネス領域への挑戦だったため、それまでの知識やスキルは通用しない。一から教えてくれる人もいない。そういう環境の中で自ら学び、実践し、一つひとつ形にしていく、こういう経験があったからこそ、その後も新たなビジネス領域に臆することなく飛び込むことができました。加えて、「分かりやすく伝え、納得して動いてもらう」というマネジメントスタイルを築くことができたと思います。
結果にこだわるからこそ、
お客様と対等な関係を築く。

「ストレートに伝わる言葉で話すことを意識しています」と旗生さん。

 「ビジネスマンとして大切なことは何ですか?」と質問されることがあります。"人として大事なことが、ビジネスマンとしても大事なこと"というのが私の考えです。例えば、仕事でミスをした時、ごまかさずに謝ることができるか。これが大事だと思うのです。嘘をつかない。「ありがとう」「ごめんなさい」をきちんと言う。誠実に人と向き合う。これに尽きると思います。
 また、ビジネスを進める上でお客様とは対等な立場であると考えています。業務や経営の課題解決という共通の目的のためには、言うべきことはきちんと言う。その結果、「仕事の効率が上がった」「コストが下がった」など、狙い通りの効果が出た時がビジネスの醍醐味であり、やりがいを感じる瞬間です。

1万2千人の社員全員が
同じ方向へ進んでいくために、
常に言葉で想いを伝えていく。
 社長に就任して約1年。社員には「私がどんなことをやりたいか」ということをよく話しています。やはり企業として社員全員で前に向かって進んで行きたい。だからといって、"ああしろ、こうしろ"とは言いたくありません。進む速度や進み方は違ってもいい。後ろを向いたり、道を外れたりしなければ、自分にとってベストな方法で進めばいい。社員一人ひとりが自分で考える。それが、企業が前進する真の力になると思っています。
 今後の目標は、"良い会社"にすることです。お客様や協力会社様に良い会社だと言ってもらえる会社にしたい。従業員が家族やお客様に良い会社だと言える会社にしたい。従業員全員が常にベストを尽くしている会社にしたい。これが私の目標です。
 学生の皆さんには、大学で友人をたくさん作ってほしいと思います。社会に出ると、人とのつながりに助けられることが多々あります。アフターコロナの今こそ、人との出会いを大切にしてください。
Page Top ▴