- 「人とのつながりを大切に」。
師範からの教えが心に響く。
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留学先にポーランドを選んだのは、私が小学4年から続けている空手がきっかけです。私の空手の師範がポーランドを何度か訪れていたため、現地の話をよく聞いていました。ポーランドには騎士道精神が根付いており、それが日本の武士道精神にも通ずる部分がある。さらには親日国でもある。ポーランドは私にとって好きな空手ができて、語学や経済学も学べるという理想的な環境だったため、留学先に選びました。
留学の際に掲げた目標は、人とのつながりやコミュニケーションを大切にすること。師範から、「人脈が大切」と昔からよく言われており、留学前にもこの言葉を贈ってもらいました。当時は師範の真意が理解できていませんでしたが、今その言葉の重みを実感しています。
なぜなら、留学中にルームメイトと人付き合いをめぐって問題が起きたからです。ある時ルームメイトから、「人に合わせてばかりで陽大の本当の気持ちが見えてこない」と言われ、すごくショックを受けたんです。しかし、自分の言動を振り返ると、思い当たる節もたくさんあって…。留学前は周りの意見に合わせる場面が多くありました。例えば、翌朝に予定があっても少し無理して遊びに付き合ったり、行きたい場所も相手の意思に委ねたりと、誰にでも良い顔をしていたのだと思います。もちろん、ストレートに意見を言って、相手への配慮を欠くことがあってはいけません。しかし、ありのままの自分で向き合ってこそ、大切な友人を本当の意味で大切にできると、気付くことができました。
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- 人との向き合い方が変わると、
仲が深まり、英語力もアップ。
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ルームメイトの助言のおかげで、人との向き合い方がガラリと変わり、生活にも良い変化が現れました。自分の意見を言えるようになり、腹を割って話せる友人ができたことで、会話量が増えて自然と英語力も向上。親友と呼べる存在もでき、一緒にフランスやイタリアなどへ旅行に行きました。些細なことで道中喧嘩しましたが、それも良い思い出(笑)。そして、念願だった空手も現地の選手たちと一緒に練習でき、感無量です。
ポーランドの生活では、思わぬハプニングに出くわすことも多かったのですが、「それがダメなら、こっちのプランで行こう!」と、臨機応変に対応できる力も身に付きました。自分を偽らず、恥ずかしがらず、人と接することができるようになったことで、少しずつ自信が付いてきたのだと思います。将来は、大学のゼミで学んでいる対人コミュニケーション学の学びをさらに深めるために、大学卒業後にヨーロッパの大学院へ進学したいと考えています。ポーランドで得た人との出会いと学びを大切に、新たな世界へチャレンジしたいと思います。