国家試験準備室のご案内

第二国家試験準備室

 昔、「巨人の星」という漫画がありました。主人公が子どもの頃から大リーグ養成ギブスという筋力トレーニングギアをつけ、父親に鍛えられて巨人軍のピッチャーとなる物語です。「星」は、父子の名前で天空に輝く夢を象徴していました。日本経済が急成長の当時、人々は自らを鍛えることによって夢を叶えることができると信じていました。
 その時から時代は変わりましたが、「夢は持ち続けていれば必ず叶う」ということは、今も真理です。

 法学部の卒業生はつぶしが利くといわれます。身につける知識が広く、さまざまな仕事に適応できるからです。しかし、法曹、上級公務員、外交官といった仕事に就くには、競争の厳しい試験に合格しなければなりません。このレベルの試験は、日本でトップといわれる大学の学生でも容易に合格できません。努力しても合格者が出ない大学も沢山あります。
 幸い、本学法学部の学生は、努力すれば合格できる潜在力を持っています。ただ、少しばかり厳しい学生生活を送って自らを鍛える必要があります。一人でできないことではありませんが、同じ目的を持つ者が集まって鍛えあった方が効果的で長続きします。そういう人たちを支援するために、本学では国家試験準備室を設けています。

 なぁんだ勉強の会か、と思われるかもしれませんが、このレベルの試験は、大学入試の受験勉強ではなく、研究によって身についた実力が必要です。そのためには自分を根本から変える修行僧のような努力が必要です。それは、金メダルを得るための鍛錬と同じです。青春をかけて「星」を目指すという点で、国家試験準備室の活動は、スポーツクラブの活動と何ら変わりがないのです。

 * 国家試験準備室は、設立年の早い順に第1、第2、第3とあります。各々目標としている試験が異なります。(第1国家試験準備室は商学部系で、公認会計士・税理士試験が目標。) 法学部生の進路に近いのは、第2、第3国家試験準備室です。ただし、どの準備室も法学部生に限っているわけではありません。