応用法律学

ユニークな教育

 組織的な「学び力」養成基礎的な力をしっかりと持ち、将来を見据えてさらに法律学を学ぶ学生に最適なのが「応用法律学」です。高いやる気を持つ学生の力をさらに伸ばすことを意図しているこの科目は、一定以上の成績を収めることが履修の条件です。相対的に少人数の受講者が互いに切磋琢磨して、お互いの力を高めあっています。

 応用法律学はI~IIIに分かれており、2年次後期から3年次後期に開講されることで、4年次での進路選択に向けて力を蓄えることを力強くサポートします。

 2 年次後期に開講されている応用法律学Iは、福岡県弁護士会所属の弁護士の先生方4名を講師に迎え、各講師が3回ずつ講義を担当します。2年前期からカリキュラム中の専門科目の割合が高まってきますが、この時期に実務家の先生方の話を聞くことで、実際に法制度が社会の道具として機能する場面をより具体的に学ぶことができ、その後の法律学の習得により高いモチベーションを持つことができるでしょう。

 3年次の前期に開講される応用法律学II、後期に開講される応用法律学IIIは法科大学院の教員を中心とした講師陣による講義です。法科大学院の実務家教員が担当者に加わることで法律実務とのつながりをもった講義が継続されることに加えて、法科大学院の研究者教員や一部、法学部の教員によって、より発展的・応用的な内容の講義が行われます。応用法律学IIでは、主に憲法、民法、刑事法を取扱い、さらに、応用法律学IIIでは、本学の法科大学院既修者試験や各種試験で対象となる商法を加えて応用的な問題に取り組みます。

 応用法律学は開設して日が浅い科目群ですが、講師としてご来校いただいた弁護士の先生などからは受講生の講義への取り組みが高く評価されており、また、受講者からはその講義内容に高い評価がなされています。