独創賞記念講演 of 日本認知心理学会心理学会 第8回大会

独創賞選考委員会からのご報告

 独創賞は、日本の研究者がおこなった独創的な認知研究を顕彰するために、日本認知心理学会が創設した賞です。これまでの受賞研究は以下の通りでした。

   第1回 「アージ理論」  (戸田正直)
   第2回 「自白研究」   (浜田寿美男)
   第3回 「新錯視群研究」 (北岡明佳)
   第4回 「三囚人問題研究」(市川伸一・下條信輔)
   第5回 「空書研究」  (佐々木正人)

 第6回の今回は、受賞研究の決定を見送ることになりました。

 しかし、今回選考の対象となった候補研究について、どの研究も独創的ではないと選考委員会が判断したわけではありません。日本認知心理学会および日本認知科学会の会員から推薦された複数の候補研究について、それぞれ3名以上の専門家に独創性の評価を依頼し、提出された報告書にもとづいて、慎重に選考を行いました。しかし、専門家による評価を追加する必要があるという判断に達した候補研究もあり、また、期日までに選考協議を終えることができなかった候補研究もありました。その結果、今回は受賞研究の決定を見送るということになった次第です。次回以降、今回の候補研究の中から受賞研究が生まれる可能性は充分に残されています。

  授賞式・記念講演は、受賞研究が決まりませんでしたので、今回は行わないことになります。


独創賞選考委員会
委員長 高野陽太郎
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