大学入学時から、卒業後の進路として公務員を志望していました。2年次からは学内の公務員試験対策講座を受講。将来に向かって着々と準備を進めていましたが、「なぜ地方公務員なのか?」と問われても、「地域貢献」という漠然とした答えしか持てずにいました。
そこで、その答えを見つけるために、3年次の夏に地元企業のインターンシップに参加。教育系やインフラ系、金融系の企業を見る中で、公務員以外にも地域に貢献できる企業があることを再認識。また、熱意を持って仕事に取り組む社員の方々と接する中で、「どんな人と働きたいか」という軸を大切にし、改めて自分の将来と向き合うことに。一般企業の選考が始まる直前まで公務員と一般企業で悩みましたが、“人対人”の仕事をより直接的にできる一般企業に絞って就職活動に取り組みました。
就職活動中は、マネージャーを務める準硬式野球部の活動との両立が大変でしたが、「試合の日には必ず参加すること」「就職活動も妥協しないこと」をルールにして、スケジュールを管理。午前中に試合、午後から面接という日もありましたが、忙しい中でも部活動に参加することが息抜きになり、良い意味で気持ちの切り換えができたと思います。
就職活動に迷いは付きもの。私も迷うことで納得のいく選択ができたと実感しています。でも、これがゴールではありません。成長することを忘れず、自ら選んだ場所で輝きたいと思います。
これまで長く続けてきたことであれば、裏付けとなるエピソードが多く、自信を持って伝えることができると考えました。ガクチカは準硬式野球部のマネージャーを努めていた経験から「サポート精神」、自己PRは12年間続けてきたバトントワリングで培った「粘り強さ」を軸にまとめました。また、面接後には話した内容を振り返り、より伝わりやすい表現に修正するなどのブラッシュアップも重ねました。
- 2名のキャリアアドバイザーによるエントリーシート添削です。それぞれの方にフィードバックをいただけたことで自信を持って提出できました。また、面接の流れを体験できる模擬面接も役立ちました。
- 私は夏のインターンシップに参加し、「どのような雰囲気の中で、どのような人たちと働きたいか」という軸を見つけることができました。OB・OG訪問は、私が第一志望としていた企業に勤めるOGの方を訪ね、当時の面接の質問などを伺い、本番に役立てました。
- 筆記試験対策です。公務員試験の勉強をしていたので何とかなると思っていたのですが、SPIと公務員試験は別物でした。試験結果がグループ企業の選考でそのまま使用されることがあるので、その意味でも筆記試験対策は必須です!
学生時代のうちに、頑張りたいことを一つでも見つけてチャレンジしましょう。そして、たくさん失敗すること。初めてのことなら失敗して当たり前。その経験が就職活動だけでなく、将来にも生かせると思います。
学生生活の中で、「就職活動の武器になるような派手な経験や突出したエピソードがない」と感じている人は多いのではないでしょうか。私も自己PRやガクチカを書く際、ゼミやアルバイトなど誰もが経験している内容で選考を突破できるのだろうかと悩み、自分を少しでも良く見せようと考えたことも。しかし、「背伸びせず、ありのままの自分を書いた方が良い」と先輩からアドバイスをもらい、ありふれた経験の中でも自分にしかできなかったことがあると考え直し、“素の自分”で勝負することを決めました。
そこで、書類審査となるエントリーシートでは、失敗した経験を取り上げ、「どのような改善を試みたか」「失敗からどのような学びを得て成長できたか」というストーリーで自己PRやガクチカを作成。何十回と添削を重ねました。その中で自分と向き合い、自分の強みだけでなく、弱みも受け止められるようになったのです。正直、準備不足で始めた就職活動でした。しかし、ありのままの自分で勝負したことが第一志望の企業への内定につながったと思います。
また、就職活動を通して「働く」ということを真剣に考えるように。今、私が大学で学ぶことができるのは、両親が働いてくれているおかげだと実感しました。卒業後は、両親への感謝の気持ちを忘れずに、地元大分に貢献できるよう頑張ります。
自己PRは、スーパーでのアルバイトで鍛えられたコミュニケーション力、ガクチカは、大学祭の模擬店で個性あふれるメンバーをまとめた経験について書きました。ありふれた経験ですが、課題を通して成長できたというストーリー性と端的な文章でまとめることを意識しました。
- 本選考が始まる時期の前に、ガクチカと自己PRをチェックしてもらったことです。文章の構成や端的な表現など、伝わる文章の書き方のアドバイスをもらい、エントリーシート作成に役立ちました。
- 業界研究や筆記試験対策、面接対策など、全てにおいて準備不足でした。もしも、インターンシップ後にモチベーションを維持し、少しずつでも対策を進めておけば、企業選びの幅が広がったと思います。
大学は、さまざまな価値観や考え方に出合える場です。「考え方が違う」「苦手なタイプ」と壁を作らず、一人ひとりと向き合うことでコミュニケーション力を身に付けることができると思います。この力は就職活動で必ず役に立ちます!また、私はアメリカへの卒業旅行が就職活動へのモチベーションアップになりました。何か一つ楽しみを予定しておくこともおすすめです!
1年次、授業を通じて「発展途上国」にある問題を知り、大学で学んでいる英語を国際協力の分野で生かしたいという目標ができました。以後、貧困問題をはじめとしたグローバルな課題について知るために、フィリピンの貧困を学ぶ講座や教育系のNPO団体のインターンシップに参加。その他にも、企業の1dayインターンシップやOB・OG訪問も積極的に行いました。その中で私にとって働く目的は「利益」ではなく、「困っている人を支えること」と気付いたことで、企業選びの軸が固まりました。
また、就職活動当初は、志望企業を絞って進めていたことで、集中して企業研究に取り組むことができました。その一方で、就職活動を進めていくうちに、自分の可能性の幅を狭めているのではと考えるように。そこから、私の働く目的を達成できる企業は他にもあるかもしれないと気付いたのです。その結果、幅広い視点で自分の軸に合う企業を選択することができました。
卒業後は、「途上国から世界に通用するブランドを作る」を理念とするバッグや服飾雑貨を取り扱う企業で働きます。一つひとつの商品を通してさまざまな国の魅力を伝えていくことがこれからの目標です。
就職活動は人前で話すことが苦手だった私にとって、苦手を自信に変える良い機会にもなりました。この成長を励みに、社会の中でも苦手なことや新しいことに前向きに挑戦していきます。
自己PRは、外国人留学生向けの「国際協力論」という授業を受講し、単位を取得した「粘り強さ」。ガクチカは、ゼミ内で意見が対立した際、中立的な立場でチームをまとめ上げた経験を書きました。
- 面接当日、面接前に行っていた就職課での模擬面接です。事前に練習を重ねていたおかげで、本番で想定外の質問が出てもリラックスして話せました。
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面接対策ノートを作成したことです。ノートの左半分に予想される質問に対する「回答」、右半分に回答に対する「根拠」をまとめました。このノートを作ったことで思考が整理でき、想定外の質問への対応力がつきました。
- 自己分析をする際、日々の経験を思い出すことができなかったため、毎日少しでも日記を付けておけば良かったと後悔しました。1、2年生の皆さんは、日々の活動記録を残しておくことをおすすめします!
就職活動は学生生活の延長線上にあります。少しでも興味のあることには、積極的に参加してみることです。自分の将来を導く思いも寄らない気付きや発見があるかもしれません。行動あるのみです!
就職活動が本格化する3年次8月から約9カ月間、私はアメリカに留学していました。留学は、「いつか世界で働きたい」という夢への第一歩。まずは留学に全力を注ぐと決めていたので、就職活動をするつもりはありませんでした。
ところが、留学先で何気なく参加した日本人学生向けの就活イベントで、世界の舞台で活躍する方々の仕事への情熱に触れ、就職活動への意識が変化。さらに、同世代の日本人学生が本気で就職活動に取り組む姿に刺激を受け、就職活動に挑戦することを決めたのです。
しかし、この時すでに3年次の1月。本選考直前にもかかわらず、何一つ準備ができていませんでした。ガクチカと自己PRはゼミの先生にアドバイスをもらい、どうにか形に。面接は準備不足で臨んだため、回答に詰まることも。そこで、回答につまずいた質問は数字や実績など明確な根拠とともに回答できるよう改善を重ねました。次第に面接を楽しめるようになったのは、この見直しの成果だと思います。
とはいえ、留学先での就職活動は時差や大学の授業との調整に苦労しました。日中に3教科のテストを受けた後、夜にオンライン面接を2社受けるという日も。それでも留学も就職活動も全力で頑張ったからこそ、失敗しても諦めずに努力し続ける強い自分に成長できたと実感しています。
ゼミの先生とオンラインで対話を重ね、学生時代の経験を深掘り。その中で見つけたアルバイト経験をガクチカに、留学のために1年次から準備した計画実行力を自己PRにしました。文章を作成する際は、伝えたい自分の魅力とエピソードの関連性を特に意識しました。
- 「海外で働く」という目標があったので、「英語を使う企業」「海外でビジネスを展開している企業」を軸にして商社、コンサルティング、海外へ進出しているメーカーに絞りました。
- 留学中はルームシェアをしていたため、オンライン面接や筆記試験受験のための環境づくりが大変でした。夜にわざわざ学校に行き、オンライン面接を受けることもありました。
- 1つは筆記試験対策です。これは早めにやっておいて損はありません。また、面接では他社との比較について深掘りされることも多く、企業研究や業界研究の大切さも痛感しました。
面接では、学生時代のエピソードが必ず聞かれます。しかし、エピソードは作ろうと思って作れるものではありません。何をしたら良いか分からない人こそ、活発に活動できる環境に身を置きましょう。そして、その経験や反省点、感想などをメモしておけば、就活時に必ず役に立ちます!
元々、虐待などで心に問題を抱えている子どもに対して心理的援助をしたいという思いがありました。そこで、将来は専門的な知識を身に付けて児童相談所で働きたいと考えるように。そのために、大学院に進学して公認心理師の資格を取得することが高校生の頃からの目標でした。
しかし、大学で心理学を学ぶにつれ、私に心理職を務める適正があるのか、大学院2年間を全うできるのかという不安から、一般企業への就職も視野に入れて就職活動を始めていました。そうした中、進路を確定しないといけない時期を迎え、抱えていた不安をゼミの先生に相談したのです。そして、先生との対話の中で子どもに関わりたいという軸がぶれていないことや自分を客観的に見つめ直すことができ、公認心理師への思いを再確認。大学院進学に挑戦することを決めたのです。
そこからは自分との戦いでした。なぜ心理士なりたいのか、なぜ子どもが対象なのか、どんな心理士になりたいのか。志望理由書や研究計画書など課題を提出するために自分自身に問いを立てていましたが、自信を喪失することも。しかし、この自問自答を経たことで、「4年間も悩んで出した答えなのだから、それだけ公認心理師になりたいってことなんだ」と覚悟と自信を持つことができました。将来は、この思いを胸に、確かな知識と技術で安心感を与え、柔軟に対応できる心理士になることが目標です。
私は特別選考という入試方法だったため、小論文、志望理由書、研究計画書の提出が課題でした。これらを書く際に意識したのは、自分の言葉で表現することでした。何度も推敲し、自分の気持ちを文章にすることを通して、具体的な将来像をイメージでき、公認心理師になりたいという思いも強まりました。
- 周囲は就職活動に取り組み、内定をもらう友人が増える中、目標に向かって努力しているものの、将来が不確定なことで不安になることも。そんな時は、大学院を目指して一緒に勉強する仲間と「今、できることをやろう」と励まし合っていました。
- 大学院入試対策と卒業研究の準備が同時進行だったため、1日の始まりに目標とタスクをノートに書き、「書いたならやるしかない」と自分を鼓舞していました。また、時々ノートを見返し、「着実に進んでいるから大丈夫」とモチベーションの維持にもなりました。
将来のことを考えた時、「自分に何ができるのか」と悩むことがあると思います。そんな時は、関心のあることや将来の目標に関係することに挑戦してみることです。その経験から将来の自分をより具体的にイメージでき、進路選択のヒントになると思います。
就職課では、さまざまな就活イベントや講座を
実施しています。
「1年次には何をすればいいの?」
「自己分析ってどうやるの」など、
就職活動に関する疑問はイベントで解消しましょう!