2020.04.22

SeinanVisMootが香港大会に出場しました。


  • ブラジル戦

  • インドネシア戦

  • 試合直後(ドイツ戦)

 法学部学生で結成している私たちSeinanVisMootは、3月23日(月)~26日(木)の期間に開催されたVisEast(香港大会)に出場しました。

 VisMootおよびVisEastとは毎年春、ウィーン・香港をメイン会場に、世界各地で開催される模擬国際仲裁大会です。大会では、国際取引上の架空の紛争について、売主・買主の弁護士に扮して、仲裁人の前で法律を武器に戦います。出題も弁論もすべて英語です。2019年度については、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、VisMoot、VisEastいずれもオンラインでの開催となりました。

 今年のVisEastには、本学法学部の1年生4名、2年生1名、4年生1名が出場しました。私たちSeinanVisMootは、今年2月の日本プレ大会の日本語の部において3年連続優勝を果たしました。チーム全員で「日本語の部3連覇、英語の部入賞」を目標に掲げていたため、この結果に達成感を感じつつも、英語の部に入賞することができず悔しい気持ちを抱えていました。そこで、チーム一丸となって、香港大会まで準備を重ねました。

 スケジュールの関係で、出場メンバーを大幅に入れ替え、1年生中心のチームとなりました。つい1年前まで高校生だった1年生は、海外の学生や仲裁人(審査員)を相手に英語で弁論することに、少なからず不安を抱えていました。加えて、新型コロナウイルスの影響により、オンラインへの変更、直前のスケジュール変更など、今年の香港大会は昨年以上に不安や困難の伴うものでした。

 通常はメンバーで集まって弁論練習や議論をするのですが、学内施設の一部閉鎖もあり、オンラインでの準備活動が中心となりました。予定通り進められないことが多く、いつももどかしさを感じていました。その中でも、本学法学部の釜谷真史先生・多田望先生、コーチを務めてくださっている平野豪介弁護士はじめ多くの弁護士の先生方からのオンラインでのご指導や励ましをいただき、また本学職員の方々にはオンラインでの大会参加を多方面からバックアップいただき、香港大会への準備に集中することができました。

 香港大会本番ではブラジル、ドイツ、インド、インドネシアの大学と対戦しました。英語力や弁論力の不十分さを感じましたが、その一方で、仲裁人からの質問や、相手方チームへの反駁において、法的分析力という点で、昨年に比べて手ごたえを感じることができる場面もありました。予選通過は果たせなかったものの、出場メンバーだけでなく、SeinanVisMootチーム全員が、達成感や成長を感じられる大会となりました。

この大会でSeinanVisMoot2019の活動が終わり、4月からは新チームの活動が始まります。ここまでSeinanVisMootをご支援くださった方々には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。この大会でみえた課題を、新チームの活動に生かしていきたいと思っております。これからもSeinanVisMoot一同、力を合わせて頑張って参りますので、応援のほどどうぞよろしくお願いいたします。

<VisEast出場メンバー>

サンパウロ・カトリック大学(ブラジル)戦:中原萌(国関法2年)、菊永育恵(法律学科1年)
ミュンスター大学(ドイツ)戦:中原萌(国関法2年)、三輪朱理(国関法1年)
セブラスマル大学(インドネシア)戦:迫大晴(国関法1年)、世継祐介(国関法4年)
ジンダル・グローバル大学(インド)戦:河野琴梨(法律学科1年)、世継祐介(国関法4年)

世継祐介(国際関係法学科4年生)