2016.10.31

外交講座が開催されました。

 外務省アジア大洋州局地域政策課より長谷川大輔先生をお招きし、「ASEAN共同体と日本のASEAN外交」というテーマでご講演いただきました。

 外交という観点より、長谷川先生はASEAN諸国の現状やASEAN諸国に対する日本のODAなどの支援の目的、現在の国際情勢下で大きな発言力を得るためのASEAN共同体の課題について述べられました。

 南シナ海問題でも世界的に注目を集めているASEANは、東南アジアの発展や安定に重要な共同体であり、日本にとっても支援や貿易面で経済的にも欠かせないパートナーです。そのため、日本のメディアで報道されることも増え、私たちにもASEAN諸国は身近なものとなっています。しかし、ASEAN諸国をはじめとする東南アジアの現状、さらにそれらの国々との外交については、日本で学んだだけでは知らなかったことも多く、有意義な時間を過ごすことができました。

 普段、私たちは外交について情報を得ることはあっても、日本政府がどういった意図で外交政策を行っているのか、日本を初めとする国家の置かれている立場について、外交官の方々にお伺いすることができる機会はそう多くありません。今回の外交講座で長谷川先生に直接お話を頂くことで、日々何気なく捉えていた世界情勢の背景にある外交戦略は、大変興味深いものだと感じました。今後は、外交における外務省の働きを念頭に置いて、世界の動向に目を向けていきたいと思います。

記:藤田映花(国際関係法学科2年)