西南学院大学 神学部

神学部の概要

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ABGTSとの協定について

ABGTSとの協定について

ABGTS(アジア・バプテスト神学大学院)との協定について


 アジア・バプテスト神学大学院(Asia Baptist Graduate Theological Seminary)は、アジアをコンテキストにした神学教育者・研究者養成のために、ちょうど半世紀前の1959年に、南部バプテスト外国伝道局(現国際伝道局)の財政的・人的な全面支援を得て、アジアにあるバプテストの諸神学校(インドネシア・バプテスト神学校、香港バプテスト神学校、韓国バプテスト神学校/大学、フィリピン・バプテスト神学校、シンガポール・バプテスト神学校、台湾バプテスト神学校、タイ・バプテスト神学校、西南学院大学神学部)が提携して設立された連合大学院です(2007年からは横浜市の日本バプテスト神学校が加わりました)。2000年より、伝道方針を転換した南部バプテスト国際伝道局からの支援がなくなり、それに代わって、西南学院大学の姉妹校である米国のマーサー大学が、15年間の財政支援を約束し、ABGTSの支援校となっています。

 これまで神学部長は自動的にABGTS理事会の理事となり、L・K・シィート元院長が常任理事(1980年―1984年、1990年―1995年)・理事長(1984年―1990年)として、また小林洋一教授(2000年―2002年)、G・W・バークレー学長(2002年―現在)が常任理事として関わってきています。

 現在、ABGTSの学長(President)はシンガポールにいますが、本部は香港にあり、学務部長(Dean)は香港に滞在し、それを補佐する副学務部長(Associate Dean)が、「地域学修センター」(Area Learning Center)の責任者として各校にいます。ABGTSはそのような、国境・地域を越えて展開する連合大学院です。ABGTSの学生は上述のアジアのどの提携校からも単位修得が可能であり、指導教授の許可のもと、博士論文の言語も自由に選択することが出来ます。


 神学部はABGTSの創立当初よりその提携校として名を連ねて来ました。本学の故E・B・ドージャー元院長もABGTS設立に大きく貢献し、現在、ドージャー基金の一部は本学のみならず、ABGTS学生の奨学金として用いられています。諸外国の他校とは異なり、神学部は総合大学の一学部であることもあり、大学の承認を得た完全な「分校」(Branch)とはならず、神学部の宣教師教授のボランティア的な関わりによる「協力校」という曖昧な関係を維持していました。しかし2007年に、本学神学研究科に博士後期課程が開設されたのを機に、ABGTSとの今後の協力関係を協議する検討に入り、2010年、神学部教授会及び大学院神学研究科委員会は、神学部とABGTSのこれまでの歴史的関係を尊重しつつも、今後は大学院神学研究科がABGTSとの提携当事者となって相互の協力関係の一層の強化をはかるべきであるとの結論に基づく新しい協定を正式に調印しました。これにより、大学院神学研究科の学生のABGTS提携各校における学びや、提携各校からの本学への留学も、いっそう盛んになることが期待されています。