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団体立ち上げに迷いなし!
出会いが私の人生を変えた。 -
「カクワカ広島」は、核なき世界の実現に向けて共に考え、行動することを信条に2019年に設立した団体です。私は本業である会社員と並行し、団体の共同代表を務めています。もともと、学生時代から社会課題に興味がありました。しかし、自らアクションを起こしたことはなく、課題解決は有識者など一部の人だけができることだと思っていました。しかし、それは大きな間違いでした。そのことに気付かせてくれたのは、被爆者であり反核運動家のサーロー節子さんの講演会での言葉です。「願うだけでは世界は変わりません。必要なのはあなた方一人ひとりの具体的な行動です」。当時、「きっと誰かが解決してくれる」と心のどこかでそう思っていた私に、サーローさんの言葉が刺さりました。そして、その1カ月後、同世代の仲間と一緒に「カクワカ広島」を立ち上げることになったのです。
サーローさんの言葉に感銘を受け、「カクワカ広島」を立ち上げるまでになった背景には、国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」の国際運営委員である川崎哲さんの存在が大きく影響しています。私は川崎さんに出会い、核兵器の問題が広島や長崎だけの話ではなく、未来を生きる私たちにも深く関わっていることに気付かされました。そして、政治が私たちの暮らしと直結していることも。その後、ICANのウェブサイトのニュース記事を日本語に翻訳する仕事を任せてもらえることに。そこから本格的に核兵器の問題を調べ、自分なりに考えを深めていきました。その経験があったからこそ、「カクワカ広島」を立ち上げる決心ができたのだと思います。サーロー節子さん、川崎哲さんとの出会いが、私の人生を大きく動かしました。
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被爆地だけの問題ではない。
核問題を通して
社会に関心を。 -
私たちが「カクワカ広島」を設立する発端となったのは、2017年に国連で採択された「核兵器禁止条約」に日本政府が不参加を表明したことでした。「被爆国である日本がなぜ?」と、疑問を持った同世代が集まりました。団体設立後は一貫して、広島から選出および広島にゆかりのある国会議員に会い、核政策への姿勢、特に「核兵器禁止条約」への考えを尋ねる活動を続けています。これまで12名の国会議員と面会し、得られた回答は有権者の有益な判断材料となるよう、ウェブサイトやSNSに掲載。選挙期間以外にもトークイベントなどを定期的に催しています。メディアで取り上げられる機会も増え、少しずつですが、活動に賛同してくれる方も増えてきました。
現在、2023年11月にNYの国連本部で行われる「核兵器禁止条約」の締約国会議に、日本も参加するよう政府に働きかけています。開催時期には、私も現地に行くつもりです。被爆者の高齢化が進み、次世代への継承が急がれる昨今。福岡出身の私が活動を続けることで、この問題が広島や長崎、そして日本だけではなく、全ての人が当事者であることをもっと広く伝えていくつもりです。現在は、核兵器の問題が「ジェンダー」や「気候変動」、「格差」など、さまざまな社会課題と地続きの問題であることの発信にも注力しています。今後は、横のつながりも深めながら、全国、世界へと活動の幅を広げていきたいです。
未来を変える行動は、
「なぜ?」と感じる
疑問から始まる。
政治のみならず、世の中の仕組みや日々の生活に対し、「現状を変えたい」という強い思いや、「なぜ?」という疑問がとても大事だと思います。
ただ、流れに身を委ねるのではなく、少し立ち止まり、疑問が湧けば声を上げる。「どうせこんなものだから…」と諦めず、何か違和感を感じたら、そのことを知る(学ぶ)ことから始めてみませんか?次世代に誇れる未来のために。
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