ボクシングとレスリングは同じくらい古い歴史を持ちますが,レスリングはボクシングと違い怪我をしにくいスポーツです.それは以下のような行為が禁止されているためです.
- 殴る蹴るの行為
- 爪で引っ掻く
- 頭突き
- 関節技
これにより,老若男女を問わずレスリングを楽しむことが出来ます.古代オリンピック競技では,レスリングだけが唯一「少年の部」も認められていました.
マットがあれば身一つで始められる手軽なスポーツですが,得点(ポイント)に関するルールが少々複雑なため,一般の人たちが観戦するほど人気はありません.しかし,審判にでもならない限り,また,レスリング観戦でもしない限り,細かいポイントの数え方を知る必要はありません.実際に自分でレスリングをして楽しむには,次の1点を覚えているだけで十分です.
相手の両肩(肩甲骨)を1秒間マットに着けたら勝ち.
どんなに得点差があって負けていたとしても,また反則などでどんなに沢山の注意を審判から受けていたとしても,相手の両肩をマットに着けたら勝つことが出来ます.