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VisMoot

世界中の大学生が英語で弁論を戦わせる大会
を通じて身につく「社会人基礎力」

このチームが私の居場所になった 法学部国際関係法学科3年森山夏琳さん

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そこには、私が探していた「本気で取り組めること」があっただけでなく、「温かい雰囲気の居場所」がありました。

やっぱり世界の壁は高いんですね…どんな課題が出るんですか
昨年の課題はタイムリーなものでした。「感染症ワクチンの開発中に、自社に認められていたはずのライセンスと抵触するライセンスを所持していることを他国の大企業が主張してきたら…?」というテーマでした。企業の利益を守る弁護士に扮して法律を使い、ディベートを行います。メインの口頭弁論では1人あたり15分の持ち時間で弁論するのですが、弁論中も矢継ぎ早に質問が飛んできます。それに的確に回答しながら、自分の立論を15分以内に収めるのは本当に大変です。
難易度が高い分、たくさんの学びがありそうです
そうですね。私の場合、自分の意見がはっきりと言えるようになりました。おそらく私に限らず、普段「これに反対」「これはしてはいけない」と明確に口に出すことはめったにないと思います。が、ディベートの練習をするうちにそれが自然に出来るようになるんです。自分の意見を明確に持つ、それを伝える。当たり前のようで、日常生活はもちろん大学の授業でもなかなか身に付かないスキルだと思います。
ディベートの目標は審査員(VisMootでは仲裁人)を説得することであって、ディベート相手を論破することではありません。相手と仲裁人の両方にリスペクトを示しつつ、いかに自分の主張の方が説得力を持っていると思わせるか、が決め手になります。自分の意見を言えるだけでなく、それをよりわかりやすく、対話的に伝える力が鍛えられると思います。
もちろん英語力も鍛えられますね
準備段階では大量の英文を読み、それに基づき自分の法的主張を英語で書き、そして話す。試合になると、質問を耳で聴き、瞬間的に効果的な応答する。高校までの教科書での学習とは全く違い、法律をモチーフに英語の使い手になる訓練を1年間を通し毎週続けていくので、実践的な英語が身に付いている感覚があります。法律を英語で語れるようになるのは、社会に出ても強力な武器になるかなと思います。
今後の目標を教えてください
日本大会日本語の部5連覇、英語の部優勝、そして世界大会での予選突破です。昨年度の世界大会では、日本と海外のレベルの違いを痛感しました。日本大会でよい成績を収めることができても、世界大会ではまったく歯が立たなかったのです。
例えば英語のネイティブではないアフリカやロシアの学生と対戦した時も、英語力の面で圧倒的な差をつけられてしまいました。アジアでは中国、インド、シンガポール、韓国などがベスト8まで進んでいます。日本勢が予選突破すらままならない状況に強い危機感があるんです。この世界の壁を超えられるように、今は国内他大学のチームとも積極的に交流して知恵を出し合っています。
森山さん自身の目標はありますか
SeinanVisMootの学年を越えて支えあう良い空気感を法学部全体に浸透させられたらなと思っています。大学は高校までのように所属クラスがあるわけではなく、とくに新入生は不安に思ったり孤独を感じたりということも多くあります。コロナ禍において授業のオンライン化がなされたことで、その傾向はさらに顕著になっています。
SeinanVisMootのメンバーは、VisMoot以外の通常の授業でも他学生とのグループワークなどに積極的に参加したり、新入生の1年次教育のディベートクラスをサポートしたりするなどしています。SeinanVisMootで培った「他者との協働力」のマインドとスキルが学部、大学全体に広がっていくよう努めていきたいです。
受験生にメッセージをお願いします
『大学受験はどこの大学に行くかも重要だが、その先行った大学で何を学び4年間何をするかの方がよっぽど大切だ』高校の先生から聞いた言葉です。今、その言葉は本当に正しかったと思っています。西南学院大学は、自分がやりたいと思ったときに手を伸ばせばたくさんの先生や先輩・学生たちが手を差し伸べてくれる大学です。そして求めれば求めるほど、成長の機会がごろごろ転がっているのが西南の良さだと思います。
私はもちろんSeinanVisMootに、それも1年生から入るのをオススメします。授業とサークルのいいとこ取りのようなイメージなので、他の授業や大学生活にも役立ちますよ。みなさんが自分の居場所にしたくなるような温かい雰囲気を作って、参加を待っています!

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