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VisMoot

世界中の大学生が英語で弁論を戦わせる大会
を通じて身につく「社会人基礎力」

授業とは違う成長がある「VisMoot」ってなんだろう

西南学院大学法学部で2017年から始まった「VisMoot」への取り組み。聞き慣れない言葉だけれど、そもそもなんのこと?どんなことをしているの?

担当の法学部釜谷真史先生と、キーパーソンであり、リーダーを務める法学部国際関係法学科3年森山夏琳さんにお話を聞きました。

座学にはない”実践で成長する”チャンス

法学部 
釜谷 真史 准教授

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このチームが私の居場所になった 法学部国際関係法学科3年森山夏琳さん

森山さんはVisMootに参加して3年になると聞きました。
1年生の時から参加しています。実は入学時、サークルや部活に入りそびれてしまって(笑) 「西南法学部に入学したことを心の底から誇れるような」「後悔しない4年間」にするために「自分が本気で取り組める何か」を探していたんです。そんなとき、1年次教育のディベートの授業で偶然、釜谷先生のクラスになり、その授業でSA(スチューデント・アシスタント)を務めていたVisMootの先輩と知り合いました。授業の終わりにお話を伺い、法律と同時に英語が学べるということに魅力を感じたため、VisMoot説明会に参加しました。そこには、私が探していた「本気で取り組めること」があっただけでなく、「温かい雰囲気の居場所」があり、さらに興味が湧きました。だから、本当に出会いに感謝なんです。
実際に入ってみてどうでしたか?
膨大な英文文書が課題として出されるんですが、これが読んでも読んでも読解できなくて…というのも、出題される問題はもちろんすべて英語で50ページ以上!
それをチームでお互いの解釈を突き合わせながら、少しずつ読解していきます。読解が終わったら、法的主張を議論しながら組み立てていき、最終的に準備書面を30ページ以上、これももちろんすべて英語で書きます。準備書面を提出し終えた後は、その主張を英語で口頭弁論するための準備も必要です。法律用語満載の英文を読み、書き、話す…本当に苦労します。
とても克服できるとは思えないほど大変そうですね
SeinanVisMootはメンバーが15〜20名と、他大学チーム(5〜6名くらい)に比べて人数の多さが特徴です。メンバーが多いことは読解の場面で特に強みになっていると思います。毎週全員で読解内容を発表して読み間違いや勘違いをお互い確認し合うんですが、そこではまさに大人数だからこその「集合知」が生まれます。また、私たちは全員が共通理解を深めながら進めるということを大切にしています。人数が少ないと英語が得意な人の解釈に引っ張られることも少なくないのですが、私たちはそれぞれのメンバーがそれぞれの得意分野を生かした解釈でいろんな意見を出し、その可能性をみんなで丁寧に検討していくというプロセスを踏むようにしています。自分ではたどり着かない解釈が出てくることも珍しくなく、これはSeinanVisMootの強みではないかと思います。大変な作業ですが、これを全員野球の精神で根気強く繰り返し続けることは、「誰一人取り残さない」というチームの強さにもつながっていると感じます。
みなさんオンラインで集まっているのですか?
それはこのコロナ禍で苦労している点の一つです。直接顔を合わせたことがないメンバーと信頼関係を築くのは想像以上に大変でした。そこでわたしたちはメンバーが「自分の意見を受け入れてくれている人がいる」ことを感じるように、「Zoom時のリアクションは3割増しで!」を合言葉にしました。例えば同意しているなら大きく首を縦に振る、というようなオーバーリアクションをして、とにかく安心して参加できる環境づくりを目指しました。
3割増しですか!それはいいアイデアですね
SeinanVisMootのもう一つの強みは、前年からの継続メンバーが多くいることです。新メンバーは継続メンバーにいつでも質問・疑問をぶつけられるなど、手厚いサポートを受けるため、加入初年度から日本大会に出場し優勝メンバーとなることも少なくありません。個人が1年で頑張ってゼロから積み上げるのと、前年までに蓄積された経験と知見を共有し、そこから始めるのとでは、その差はものすごく大きいんです。SeinanVisMootで積み上げてきたチーム内での強固なサポート体制が、オンラインでもなんとかうまく受け継がれたことで、日本語の部連覇継続や英語の部入賞(いずれも日本大会)が達成できたと思っています。
連覇とは輝かしい成績!何連覇しているんですか
2017年度から2020年度まで、日本語大会日本語の部で4連覇しています。2020年度は英語の部でも悲願の入賞、しかも準優勝という成績を残すことができました。今年度は日本大会日本語の部5連覇、英語の部での優勝が目標です。そしてもうひとつ、海外大会での予選突破を目指しています。これは日本の大学のどこも達成していないんです。