カリキュラム

英文学科の科目履修について

英文学科は、英語、英米文学・文化の教育・研究を通して、実践的な英語運用能力を身につけ、広く深い教養と専門知識を養い、同時に、豊かな感性と想像力を培うことに努め、ひいては、グローバル化した社会の要請に応じうる人材を育成することを主な教育目標としています。言いかえれば、英文学科とは、皆さんが、英語、英米文学・文化を学びながら、変動する現代世界の状況を深く洞察し、社会の諸問題に対して積極的な発言をしていく際の基本的な土台を形成する場所なのです。

上のような基本的教育理念のもと、英文学科では、社会からの要請や学生の皆さんのニーズにも応じる形で、英米文学・文化関係以外にも、様々なジャンルの科目を提供しています。卒業要件128単位のうち、必修科目以外の科目は自由に選択できるため、皆さんの選択の範囲は限りなく広いと言えます。そしてその選択の際には、皆さんそれぞれが自分の将来の目標に応じた科目を選んで体系的に学んでいくことが大切ですが、その基礎となる英語力の養成が不可欠であることは言うまでもありません。

そのために、英文学科の授業は少人数編成を基本としていて、まずは1年次に、英米文学・文化講読Ⅰと基礎演習により、英語で書かれた作品の正しい理解を目指すよう道案内をすると同時に、リーディングスキルⅠA・B、スピーキングスキルⅠ、ライティングスキルⅠA・B、あるいはCALL演習A・Bという科目を必修科目とし、コンピュータやe-ラーニングシステムを用いた英語の実践的な能力の育成に力を注いでいます。これらの科目は、語学的側面にしても、文学的・文化的側面にしても、いずれも2年次以降の科目履修に連続するものですから、しっかりと勉強してください。

さて、2年次以降は、皆さんの関心と興味に従って、自由選択の科目が大幅に増えてきますが、どの科目を重点的に選択するかによって、おおまかに次の3つの履修モデルが考えられます(下に掲載している参考例の表も参照してください)。

A. 文学・翻訳系
英語圏の文学・文化の深い知識習得を目指します。
B. キャリアイングリッシュ系
実践的な英語能力の開発に努めます。
C. グローバル文化系
英語圏にとどまらない、幅広い教養を目指します。

上記3つの履修モデル(A・B・C)のうちのいずれを選んでも、それぞれに豊かな内容を誇る科目がバランスよく配置されています。それらの科目を履修することによって、英語の総合的な力を養いながら、文学と文化と社会の諸問題が明確に意識される仕組みになっていますので、それらのより深い認識と洞察が得られるよう努めてください。

最後に、上のどの履修コースを選んでも、特殊部門の演習Ⅰと演習Ⅱは、必修です。ここでは、主として英米文学・文化に関する、ある一定の研究テーマを設定した少人数のセミナー形式の授業になり、より専門的な研究にいそしむことになります。原則的に2年間同一の指導教授のもとで、皆さんの基本的な研究態度を養い、より高度な知識の習得を目指します。そこでは、皆さんの勉学の集大成として、4年次にはゼミ論を作成するか、本格的な卒業論文を仕上げることになるでしょう。いずれにしても、それらが、卒業後の皆さんの人生に、かけがえのない大きな糧となるのは言うまでもありません。

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