情報処理センター
概要
当センターは、1970年に大型コンピューターを導入して「電子計算機センター」として発足し、以来、「来るべき情報化社会は、一人一人が主体的に情報に取り組み、その収集、分析、整理、保存、応用、新しい情報の創造、伝達して行く方法を身につける必要性に迫られる。」ことを念頭に、全学の教育・研究のためのIT環境「SAINS」の整備を図ってきました。
近年、スマートフォンをはじめとする携帯情報端末の爆発的な普及からもわかるように、情報通信技術は社会に浸透し、社会システムや人の価値観にまで影響を及ぼすようになってきています。情報通信技術への理解と活用能力は文科系の学生や一般社会人にとっても、必要不可欠な教養となっています。そのため、当センターでは全学部向けに情報処理教育カリキュラムを提供しています。また、教育現場でのe-LearningをはじめとするITを活用した新しい教育学習方法も積極的に支援しています。
SAINSでも、2019年10月のシステム更新では、「機能性、安定性、安全性を維持することで利用者の利便性を維持することはもとより学修者の主体的、能動的な学修への参加を支援する」ことを目的とし、最新のシステムを導入すると共に、学内の情報アクセス基盤を強化しました。
利便性の向上や主体的な学修を支援するICT環境の構築のためには、SAINSで提供する情報端末だけでなく、個人情報端末のための安定したネットワークの提供は不可欠であり、キャンパス内の広範囲での無線LANの提供に加え、授業で一斉接続可能な高密度無線LANを設置した教室も引き続き整備しています。また、個人情報端末の接続の際に必要な申請を、Webで行えるようにすることで、より気軽にSAINSのシステムやインターネットに接続できるようになりました。
これにより、今までよりもさらにモバイル環境を活用した自由な形態での学習環境を提供できるようになり、教育や研究の質の向上が期待されます。
好評となっている学生用貸出PCについては引き続き300台を用意しました。拡張されたネットワーク環境と合わせてさらなる活用が見込まれています。
<SAINS(セインズ)とは>
SAINSは「西南学院大学総合情報ネットワークシステム」の略称ですが、西南学院大学において新システムが学術的(Academic)、先進的(Advanced)、かつ多目的(All-round)に活用する優れた情報ネットワークシステム(Information Network System)に発展してほしいという思いが込められています。
SAINS情報やe-Learning(Moodle)については、以下よりご参照ください。
SAINS情報 - 学内関係者用情報サイト
利用環境
<教育システムの構成>
SAINSの教育システムでは、ネットワークを活用した授業・学習形態に対応するため、次のような環境を提供しています。
1. パソコンの設置(約650台)
1号館4階および5階のパソコン教室7教室、大学院パソコン教室1教室
自習利用専用の図書館SAINSルーム
2. 学生向け貸出用パソコンの導入(300台)
講義や自習で利用できる学生貸出用パソコンを300台用意
図書館をはじめ学内各所の情報コンセント・無線LANアクセスポイント設置場所でインターネット環境の利用や印刷が可能
3. マルチメディア教室にパソコンの設置
100教室以上あるマルチメディア教室の教卓に教員用パソコンを設置
4. 無線LANアクセスポイント設置の教室
全教室の無線LAN対応(教員利用向け)
小教室(ゼミ教室)に、無線LANアクセスポイントを設置
高密度無線LAN教室の整備(5教室)
5. 教材提示や教室統合・連携システム
異なる規模で多様な講義を柔軟に支援するため、多チャンネル教材提示とパソコン教室1~6の中で任意の教室統合・連携を行うシステムを導入
6. e-Learningシステム
最新化した標準的なe-Learningシステムを導入・運用しており、教材の提示やレポート提出、小テスト実施などがWebブラウザーで可能
一斉学習はもとより事前・事後学習、協働学習など様々なシーンでの利用を想定
<研究システムの構成>
SAINSの研究システムでは、利用者が快適にコンピューターを利用できる環境を実現するため、ウイルスチェック・スパムフィルタなどのサーバーを導入し、学外者とのメールだけでなく、学内者同士のメールについても、すべてチェックできるシステムを構築しています。これにより、学内のクライアントにおけるウイルス感染の危険性が減り、安心して利用できるネットワークとして、国内・国際的な研究交流活動の活性化に役立っています。また、自宅にいながら学内と同じようにコンピューターを利用できるようにするためのVPN接続サービスやeduroamサービスの提供、研究活動に欠かせないインフラとして24時間稼動の情報環境の実現など、本格的ネットワーク利用を踏まえた研究支援サービスを提供しています。
利用案内
情報処理センターのサイト(学内者専用) → 「SAINS情報」
<情報処理センター管理施設利用案内>
パソコン教室1~6 (1号館5階) |
授業で使用しますが、授業がない時間は自習利用できます。 | 月~金 8:50~16:50まで開室(以降の自習利用は不可) |
パソコン教室7 |
授業専用です。 | |
貸出パソコン窓口 (1号館3階) |
授業利用、自習利用のために、ノートパソコンを無料で借りることができます。 | 貸出・返却時間 8:45~18:30(授業実施日のみ) |
SAINSルーム (図書館3階) |
自習専用です。 | 図書館開館時間~閉館時間30分前まで開室 |
情報コンセント (指定場所) |
個人のノートパソコンを接続してSAINSを利用できます。 | 施設開館時間 |
<学生生活サービス>
SAINSポータル:大学では、学生生活支援サービスの一環としてSAINSポータルを通じて学生生活に必要な様々な情報を提供しています。学生は個人の情報として、パソコン・携帯電話などから以下の各種サービスを利用できます。
お知らせ | 大学からの各種お知らせ、緊急のお知らせ(気象障害による臨時休講など) |
講義情報 | 履修申請登録、休講・補講情報、教室変更情報の照会、学修ポートフォリオ |
定期試験 | 試験時間割の照会、試験に関するお知らせ、試験成績 |
就職情報 | 企業・求人情報照会、進路情報の登録、説明会案内 |
図書館情報 | 図書目録検索 |
パソコン教室利用状況 | パソコン教室・SAINSルームのパソコン空き状況 |
<生涯メールアドレスサービス>
2016年4月より、Gmailシステムを利用した生涯メールアドレスの提供を開始しました。生涯メールアドレスとは、卒業後も引き続き使用できるメールアドレスです。
現時点では、2016年3月以前に卒業/修了された方については、本メールアドレスは提供しておりません。ご了承ください。
生涯メールアドレス利用に関するマニュアル等は、以下よりご参照ください。
生涯メールアドレス(Gmail)の利用について - 卒業生向けマニュアル -
数理・データサイエンス・AI教育プログラム
<データサイエンス科目 について>
2023年度より新たな教育課程が適用され、共通教育において「データサイエンス科目」が新設されました。
「データサイエンス科目」は、社会の様々な場面で大量に蓄積されたデータを用いて何ができるのかを理解し、課題解決などに活用する力を身に付ける科目です。
現在、様々な分野でデータサイエンスの知識が重要となっており、社会で必須の能力となっています。
<数理・データサイエンス・AI教育プログラム について>
データサイエンス科目新設に合わせて、数理・データサイエンス・AI教育プログラムも開始いたします。
詳しくは、以下の「数理・データサイエンス・AI教育プログラム」ページをご確認ください。