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#01【学生創発】PEERS MEGの1年間〜冊子完成までの道のり〜

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OVERVIEW

【学生創発】PEERS MEGの1年間〜冊子完成までの道のり〜

西南学院大学では、学生の主体的な取り組みを支援することを目的に、「学生創発プロジェクト」を毎年実施しています。今回のインタビューは、2022年度の学生創発プロジェクトで採択された、学生団体「PEERS MEG」の@Natsumiさんと@Nanaさんに、1年間の取り組みについて、お聞きしました。

この記事に登場するSEINAN PEOPLE

Natsumiさん

(人間科学部社会福祉学科)

Nanaさん

(人間科学部社会福祉学科)

学科の先生も巻き込みながら、苦労して作成した、一冊の冊子

学生創発プロジェクトPEERS MEG、1年間お疲れ様でした。1年間を振り返って、どんな1年でしたか。

@Natsumi 一言で言うと、大変でした。特に大変だったことは、『冊子』の作成です。「学内の「バリア」をなくすために〜さまざまな”配慮”について〜」というテーマで、2022年度の活動の集大成として、ガイドブックを作成しました。合理的配慮に関して、様々なシチュエーションを紹介しながら、困り事やその対処法を紹介しています。全部で22ページあります。

大作ですね。本当にお疲れ様でした。どのような分担で作業を進めたんですか。

@Natsumi 作業は、メンバー計6名で作成し、各項目ごとに、担当者を振り分けて、作成しました。当事者のメンバーが作成したページもあるので、より具体的な配慮の手段について、確認いただくことができるのではないかと思っています。

@Nana また、社会福祉学科の先生方にも大いにご協力いただきました!

@Natsumi そうなんです。実はこの冊子には、社会福祉学科の先生のアドバイスがたくさん入っています。ご協力いただいた先生はたくさんいらっしゃるのですが、平直子先生、倉光晃子先生、中村秀郷先生の3名には特にアドバイスをいただきました。また、河谷はるみ先生、中馬充子先生にもご協力いただきました。冊子は、先生方のサポートなしでは完成できなかったと思います。本当に感謝しています。
これから、どのような方にこの冊子を届けていきたいですか。

@Natsumi まずは本学教職員へ配布する予定です。1000部も印刷できたので、そのほか、様々な関係者に読んでいただきたいと思っています。そのほかの配布先は現在、考え中です。PDF版もありますので、データでもご確認いただけます。

・データ版(〜学内の「バリア」をなくすために〜さまざまな"配慮"について)

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学生創発プロジェクトの活動を語るNatsumiさん
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作成した冊子〜学内の「バリア」をなくすために〜さまざまな"配慮"について

活動開始は2022年4月、「学生創発プロジェクト」を足がかりに

学生創発プロジェクトを知ったきっかけは、学内のポスター

学生創発プロジェクトを知ったきっかけを教えてください。

@Natsumi 私がメンバーとして、SGS(SEINAN Global Soceity:学内の国際交流企画・運営を行う団体)に参加している時に、団体の先輩が、学生創発プロジェクトで、SGSの広報企画に取り組んでいたことを知っていたことが最初のきっかけです。

そこから、応募に至った経緯を教えてください。

@Natsumi 元々、募集前から応募を考えていたわけではありません。学生創発プロジェクトのポスターが学内の至る所に貼ってあって、支援金額をみて、「お金があったら、いろいろな活動ができるな〜」と思ったのが最初の動機です(笑)。また、広報も積極的にできるのではないかと思いましたね。 

素直で良いですね。お伝えいただいたような、学生の生の声を求めていました。初応募ということで、活動計画や予算計画はどのように策定されましたか。

@Natsumi 最初の計画案は私が作って、団体創設初期から在籍していたメンバーの5名に相談して、計画や予算計画を詰めていきました。九州大学のピアサポート団体の活動内容の話などをお聞きして、「このような活動を取り入れたら良いんじゃないか」といった形で、活動内容を整理しました。予算の計画は、サポートに何が必要なのかという観点で一から考えていたので、苦労しました。

@Natsumiさんは、取り組みの代表者ですが、@Nanaさんは活動初期にPEERS MEGに参加されています。参加のきっかけを教えてください。

@Nana 2022年の4月に、Natsumiさんが、様々な学生にとってより過ごしやすい大学にしたいという想いで活動を行っていると聞いて、参加してみたいと思ったのがきっかけです。Natsumiさんとは、元々は顔見知り程度でしたが、PEERSMEGの活動に参加して以降、とても活発に話すようになりました。

@Natsumi 私が積極的に誘いました(笑)。手話サークルに入っており、聴覚に障がいがあるPEERS MEGのメンバーがいて、私とその子で誰を誘おうかと話をする中で、同じ手話サークルに入っているNanaさんの名前が挙がりました。

@Nana 当時何をするかも具体的に決まっていなかったため、「これから何をしていこうか」という話に私も一緒に参加できたことが印象的でした。
学内でこういった活動について考える機会があまりなかったので、当事者の友人から話を聞いたりすることで、一気に活動の解像度が上がりました。そこから、私自身も「こういうものがあったらいいな」といった様々なアイデアが浮かび、加入してから自分がやりたかった活動に気づけたと感じています。

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PEERS MEGに参加したきっかけを振り返るNanaさん

現在、PEERSMEGのメンバーは、11名在籍されているんですね。1年間でここまで、拡大されてきたことは大きな実績ではないでしょうか。

@Nana  本当はもっとメンバーが欲しいんです。

@Natsumi もう少しメンバーが欲しいです。実はメンバーが、活動内容と比べて足りていないんです。自主的な活動というスタンスではあるので、メンバーの中でも、参加率が低いという現状もありまして。。。絶賛メンバー募集中です(笑)。

メンバーの募集について、課題に感じていることはありますか。

@Nana 真面目っぽさが出ている。。。実際の活動は、「今日はこれをします!」や「この日までに完成させてください!」といった、活動内容や期日がきっちりと決められているわけではないんです。

@Natsumi 活動を知ってくれた他の方から、何か凄い取り組みをしている人達という印象を持たれているかもしれません。社会福祉学科に限らず、どの学部学科の方もウェルカムですし、あくまで自主的な学生団体なので、何かを強制することもありません。比較的自由な団体なので、もし興味があれば、お話だけでも聞いていただけると嬉しいです。

2023年、次の目標は「学内から学外へ」

2023年度、「こんな活動をしたい!」「こんな1年にしたい!」等の目標はありますか。

@Natsumi 二つあります。一つ目は、現在作成途中の『学内バリアフリーマップ』を完成させたいです。二つ目は、学内のみならず、地域や外部の団体と連携した活動も展開していきたいと思っています。当事者メンバーの発案で、地域との連携したイベントや活動もしていきたいねというアイデアもどんどん出てきているので、学内にこだわらない活動もできたら良いなと思っています。

学生創発プロジェクトやPEERSMEGの活動を通じて、得た学びは?

@Natsumi 躊躇しないことです。私の場合は、思い切りが良すぎたところもありますが、やりたい思いがあるのであれば、実現できるか、成功できるかは一旦置いといて、「まずやってみる、行動してみる」ということが大切なんじゃないかなと思います!

@Nana Natsumiさんの意見には同感です。補足するとすれば、もし慎重になってしまう方はいろいろな方に話を聞くことが良いと思います。例えば、AとBに興味あるけど、どっちにしたらいいか分からないという場合は、どちらもまず、話を聞いたり、見学して見たりして、体験するのが一番だと思います。


本日はありがとうございました。今後、益々のご活躍を期待しています!

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ご協力いただいたPEERS MEGのお二人

▼PEERSMEGに関するNEWS▼

・学生団体「PEERS MEG」が西南学院小学校で授業を行いました
https://www.seinan-gu.ac.jp/news/2022/14461.html

・「学生創発プロジェクト」最終審査会を開催しました
https://www.seinan-gu.ac.jp/news/2022/13887.html

▼学生創発プロジェクト、応募について▼
2023年度“学生創発プロジェクト”の募集を開始しました

▼PEERSMEGの活動報告動画▼

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