経済学を学ぶ前に,研究対象に対し経済学がどのようにアプローチするのかの 概観を掴んでおく必要がある.
アプローチの仕方は大きく2つに分かれている.それは,理論分析と実証分析 である.理論分析は,複雑な現象を抽象化し,複雑な構造やその因果関係を明 らかにする方法である.実証分析は,抽象化した理論が,現実の現象をうまく 説明できているかを統計的に検証する.