新卒で入社した企業で
現在はCMOとして活動。
 えそらフォレスト株式会社は、オーガニックコスメ「HANA ORGANIC」や「spiro spero(スピロ スペロ)」の企画、販売などを行う、福岡市に拠点を置く会社です。日本最大級の照葉樹林が広がる、自然豊かな宮崎県綾町に工房を構え、コスメの原材料となる植物の研究や栽培なども行っています。2023年には、環境や社会に配慮した公益性の高い企業に与えられる国際認証「B Corporation™」を取得。この国際認証には厳正かつ厳格な評価基準が設けられており、取得している日本企業が少ない中、同社が福岡県初の取得となりました。
 私は、えそらフォレストで約5年間勤めた後、2025年1月に独立しました。入社以来担当していたウェブマーケティングの経験を生かし、ウェブマーケターとして個人で活動。えそらフォレストからも引き続き業務を請け負い、CMOという責任ある立場で業務にあたっています。えそらフォレストにおけるウェブマーケティングの業務は、ウェブを使い、自社商品の認知拡大や販売促進を行うことです。私は「HANA ORGANIC」を担当し、マーケティング戦略の立案から広告媒体の選定、そして広告の運用、分析までを行っています。

えそらフォレストは「人と自然が共生する新しい生活文化の担い手となる」をテーマに、人や地球に心地良い商品を提供。

えそらフォレストでの打ち合わせの様子。

リスク覚悟で挑んだ
独立という道の先には。
 独立を意識し始めたのは26歳の頃です。父が会社経営をしていたこともあり、「いずれは自分も」と漠然と思っていました。その頃は仕事へのモチベーションが上がらず、そんな自分にもどかしさを感じていた時期。私は良くも悪くも大半のことをある程度こなせてしまうため、仕事に本気になりきれなかったのかもしれません。ただ、長年続けているバスケットボールには、どんなに忙しくても時間を見つけては練習に励み、常に全力投球。そんな相反する自分を客観視しては、モヤモヤする日々を送っていました。そこで、えそらフォレストの社長に2度相談。最初の相談のときの「残ってほしい」という言葉がむしろ背中を押してくれ、2度目の相談では独立の意思を伝えました。結果として、個人事業主として他社の案件を引き受けることを了承してもらい、さらにはCMOのポストまで用意してくださり、快く送り出してもらいました。社長の懐の深さに感銘を受け、より一層頑張らなければと身が引き締まる思いでした。
 また、この決断の背景には、私のコンプレックスもあります。これまで携わった業務は先輩から引き継いだものが多く、ゼロから立ち上げた経験がなかったのです。「何も成し遂げていない」という感覚と焦燥感、そしてモチベーションを上げられない現状を変えるには、リスクがある環境に身を置くしかないと感じ、独立を決断しました。
 まだ独立したばかりですが、毎日がとても充実しています。これまで以上に結果が厳しく求められる立場になりましたが、それがむしろ業務を自分ごと化させ、自然と熱中できるようになりました。自分で考えた施策により商品の注文や売上が伸びたときは、何よりうれしい瞬間です。ウェブの世界は、結果が数字として即座に現れるシビアな世界。もちろん施策が思い通りにいったときもうれしいですが、全然うまくいかなかったとしても、課題が明確になり次のアクションにつなげられるため前向きに感じられます。大切にしたいのは、経験がないことにも挑戦し、「できない」と簡単に口にしないこと。今後は、えそらフォレストの売上に貢献できるようにさらに力をつけ、いつか自らも新たな商品やサービスを開発し、事業を立ち上げたいと考えています。

「学生時代のアルバイトや就活、独立後の仕事も、全て人とのご縁があったからこそ、今の自分があると思います」と赤間さん。

大事なのは、周りの声ではなく、自分がどうしたいか。

変化の激しい時代だからこそ、学生時代は変化を恐れず、さまざまなことに挑戦してください。「今までこうだったから」「みんなそうしてるから」といった意識で自らを思考停止させることなく、「自分がどうしたいか」「どうなりたいか」を能動的に考え続けてほしい。そして、勉強や就職活動など今しかできない経験を重ね、後悔しない未来の選択をしてください。応援しています!

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