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ミーティングを重視した
学生主体の組織づくり。 - 私たち硬式野球部は、選手のほか、学生コーチやクリエイティブチーム、マネージャーなど総勢100名を擁する組織です。「人生を強く、たくましく、心豊かなものにする」を目的に、「日本一誇れるチーム」を目指して活動しています。組織における基本方針は学生主体の運営。私たち学生が自主的に考え、行動することを大切にしています。その中でも重視しているのが毎週行うミーティングです。世界最古の兵法書『孫子』の教えを用い、準備力、観察力、忍耐力、決断力など〝勝利学〟を東監督の指導の下で学んでいます。例えば、「敵を知り己を知れば百戦して危うからず」という教えから得たことは準備の重要性です。具体的には、相手チームだけでなく、自チームの特徴や強みを分析・把握し、徹底して備えます。私の場合、ミーティングの議題の本質に気付くまでには時間を要しました。しかし、歴史を学び、本を読み、新たな視点を得ることで徐々に理解を深め、今では困難の中にも価値や意味を見出すことができるようになりました。すると、「勝負事は人生の縮図である」という監督の言葉を実感するようになり、立ちはだかる壁やプレッシャーの多い人生を送れていることにも、日々感謝できています。

体の調整に行ったり、本を読んだりと自己投資に手を抜かない栗山さん。
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「ホームラン王」になるべく、
己を律し、鍛錬に徹する。 - 私は2024年秋の九州六大学野球のリーグ戦に挑む際、ホームラン王を目標に掲げました。それからは目標達成のために、食事とトレーニングを見直し、体づくりに努めました。今の自分に必要な食事やサプリメントを、タイミングや量を考え、6回に分けて摂取。野球の動作につながる専門的なトレーニングも取り入れ、パワーを向上させるための筋力トレーニングを強化しました。バッティング技術向上のため、スイングフォームも改良し、反復練習を実施。さらに、相手バッテリーの分析を徹底的に行い、チームのアナリストが出してくれたデータをもとに、自分が打つ場面の具体的なイメージが湧くまで、何度も動画を見直しました。正直、過酷な日々から逃げたくなる瞬間もあります。しかし、私にとって「楽をすること=幸せ」ではありません。目標を達成すべく、限られた時間をどれだけ有益なものにするか。その一点に集中しました。結果、心技体全てがうまく機能したことでホームラン4本を記録し、ホームラン王を獲得することができました。目標に向かって努力することの大切さや、計画的なアプローチの重要性を強く再確認。今後もこの成功体験を生かし、さらなる成長を目指します。

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雲の上の存在だった先輩に続き、
憧れの日本代表の舞台へ。 -
実は高校時代、スポーツ推薦で別の大学に進学する道も考えていました。しかし、それ以前から西南学院大学硬式野球部の良い評判を何度も耳にし、その中でも2020年・2022年に小中健蔵さん(現在は社会人野球部に所属)が、野球日本代表「侍ジャパン」大学代表候補選手に選出されたことは、当時の私にとって驚きのニュースでした。現在も西南学院大学はスポーツ推薦制度がなく、硬式野球部専用のグラウンドもありません。活動費も選手たち自身で捻出しなければならず、決して恵まれているとはいえない環境です。それでも着実に結果を残し、日本代表候補に選ばれる選手をも輩出。そんな組織の強さに引かれ、入学を志望しました。
そして、2024年冬。憧れの小中先輩に続き、野球日本代表「侍ジャパン」大学代表候補選手の強化合宿に参加しました。九州からは私1人の選出。九州の大学野球を背負っていたため、堂々とした姿で挑みました。試合形式の練習では緊張感とプレッシャーの中、全国トップレベルの投手を相手に結果を残すことができ、確かな手応えを実感。それと同時に次のレベルに進むための課題も明確になり、実りある合宿となりました。
私の夢はプロ野球選手になり、多くの人に感動を与える存在となることです。そのために九州六大学野球のリーグ戦で優勝し、全日本大学野球選手権大会で活躍すること、さらに野球日本代表「侍ジャパン」大学代表選手となって結果を残したいと思っています。そして、私が小中先輩を追いかけて入学したように、多くの人に西南学院大学で野球がしたいと思ってもらえるようチームに貢献し続けたいです。今後も、野球ができる環境や、共に戦える仲間がいることに感謝し、夢に向かって突き進んでいきます。

- 野球人生と健康のために栄養学を勉強。
- 「食」は、野球選手を引退した後も人生に寄り添い続ける大切なことです。栄養に関する書籍を読み、実際に料理をして栄養バランスを考えることで、知識と技術の両方を学んでいくつもりです。正しい栄養知識を身に付けることで、野球のパフォーマンス向上はもちろん、病気の予防にもつながると考えています。