世界がキャンパス 私の留学STORY スリッパリー・ロック大学 [アメリカ] 経済学部経済学科 3年 清水 翔太さん (八幡高等学校出身)

スポーツを通して築いた
友人関係と確かな英語力。
 高校生の頃から英語圏での生活に漠然と憧れを抱いていました。英語を話せるようになれば、世界を股に掛けて自然と人とのつながりが増える。その点に魅力を感じていました。しかし、憧れを抱く一方で高校時代は思うように英語の成績が伸びず…。そのため、大学入学後は留学することを目標に英語学習にとにかく注力しました。
 いざ留学が始まると、幼少期から続けていたサッカーなどスポーツの存在に何度も救われました。スポーツには言葉だけではないコミュニケーションがあるため、最初の頃、英語力に自信がなかった私には、スポーツを通して友人関係を構築できたことがとてもありがたかったです。仲良くなれば、込み入った話や砕けた会話もできるようになり、自然と英語のレベルが向上。しかも、学内のサッカー大会では私が所属するチームがリーグ優勝を果たし、最高の思い出になりました。また、初めて総合格闘技に挑戦するなど、授業と自主学習の合間を縫って、毎日のようにスポーツを満喫。私は日々忙しく動いている方が落ち着くタイプなので、留学先でも自分らしいリズムで生活できたことは、留学の充実度を上げることにつながりました。
 また、留学する上でもう1つ意識していたことは、西南学院大学で学んでいる日本の経済学と、アメリカの経済学の相違を学び、学問への理解を深めることです。授業中のディスカッションでは、専門用語が難しく、なかなか深い議論に入り込めなかったのですが、経済に対する根本の考え方や、計算力を発揮する場面ではほかの学生をリードできる場面が多くありました。これまで取り組んできた学修に対する自信がつき、経済学をアメリカの視点で学ぶことで新たな面白さに気付くことができました。
トラブルに見舞われても、
いい経験と捉えられるように。
 今この留学を振り返ると、課題の量が西南学院大学の3〜4倍あったり、寮生活ではルームメイトの生活スタイルの違いに悩まされたり、仲が良かった友人との間でトラブルが発生したり…と大変なことや理不尽なことにたくさん見舞われた日々でした。もちろん、その渦中にいるときは、日本の友人に電話して相談するなど、真剣に悩んでいましたが、今となってはそれも全ていい経験です。
 また、留学中はカナダ、フィンランド、エストニア、アメリカ国内ではニューヨークやサンフランシスコ、ラスベガス、ロサンゼルス、ハワイなど、時間とお金が許す限り、行ったことがない多くの場所に足を運びました。その時も、人種差別や詐欺まがいのようなトラブルに巻き込まれそうになりましたが、その時は英語力に自信がついていたので、自分の力でトラブルを回避。こういったトラブルも、初めての経験であれば、自分の糧にできると前向きに捉えています。帰国直前に友人に「私の英語力、成長したよね?」と聞くと、「自信がついただけだよ(笑)」と冗談混じりに一言。友人の客観的な意見から、自信が言動に表れているのだと実感。この成長は数値では表せませんが、留学という経験は確かに私に大きな変化をもたらしてくれました。
何を学びましたか?
 ミクロ経済学や会計学など経済をメインに幅広い科目を履修しました。ビデオ制作という授業では、グループで学校を紹介する短い動画を作り、経済学とは違った視点を養えてとても新鮮な経験でした。現地での授業は1クラスが多くて40人程度。先生と学生が盛んに意見を交わし、どの授業も学びの多い時間でした。
留学していた大学の
魅力は何ですか?
 留学生が所属するインターナショナルクラブがあり、食文化を体験するイベントやファッションショー、スポーツイベントなどを通して留学生と交流ができます。またスポーツが盛んな大学で、大好きなサッカーを一緒に楽しめる友人もできました。世界各国に友人ができたことは私の留学生活の財産です。
留学中の印象的な
エピソードはありますか?
 人間関係で思わぬトラブルに巻き込まれたことです。トラブルの相手にありもしない私の噂話を周囲に広められ、精神的に窮地に追い込まれた時がありました。しかし、「絶対に負けない!」と覚悟を決め、拙い英語力で事態に堂々と向き合いました。おかげで英語力が上達し、精神的にも一段と強くなったと思います。
Page Top ▴