村岡勇輔
国際文化学部1年(22期)
演劇部、sains voice所属
国際文化学部1年(22期)
演劇部、sains voice所属
フランスにおける日本のマンガ・アニメの実態を調査する。また、EIMA (マンガ・アニメ国際学校)がなぜToulouseにあるのか調べる。 フランスでマンガ・アニメの人気が高まっていると耳にして、自分自身も漫画や アニメが好きなので、 そのことについてフランスの人たち意見を聞いてみたいと思ったから。
下調べ
a.フランスには昔からバンド・デシネ(BD)と言われているイラストがある。
b.フランスでは、このテーマの現状については、日本のみならず他の国々のマンガ・アニメ文化の影響を受け発展しているようだ。たとえば、日本風バンドデシネと言われるものが現れ、マンフラやフランガともいわれている。
c.『NARUTO』や『るろうに剣心』などが人気である。
d.マンガ・アニメのイベントが多い。たとえば「コスプレイ・フェスタ」など。
仮説
a.マンガ・アニメは商品の売れ筋は高く、人気のサブカルチャーとなってきている。
b.日本の影響を受けた作品が増えている。
日程:2018年9月7日から9月18日(EIMAの取材は9月13日)
場所:Toulouse,EIMA
対象:EIMAのディレクター、トゥールーズ大学でフランス語を教えているアキュ先生
調査方法:インタヴュー
1…現在見ている、あるいは読んでいるマンガ・アニメは何か?
2…なぜToulouseにEIMAがあるのか?
3…具体的にはEIMAであなたは何を学んでいるのか?
4…フランスにおける日本のマンガ・アニメはどれほどの位置にあると思うか?
5…お気に入りのマンガ・アニメに関わるグッズはあるか?
1.今のフランスでは「僕のヒーローアカデミア」、「進撃の巨人」の人気が高まっている。 すこし前は「NARUTO」が人気だったが連載が終了したため、やや落ち着いている。 基本的には日本の最新人気作品と同じ作品が人気になる傾向にある。 ただし、週刊誌のような連載はなく、単行本の発売は3~4巻分ほど遅れている。
2.パリよりも人が少なく、過ごしやすいため。 街がコンパクトなため、アルバイトと学業の両立が容易である。
3.ここでは、皆イラストの描き方とアニメーションのプログラミングを学んでいる。
日本のアニメ関連の専門学校は、声優課やボーカル課があるのに対して、フランスの専門学校はない。 吹き替えないほうが作品を楽しめるため、声優の需要は少ない。
4.アニメ・マンガの人気は高いが、まだ子供がみるものという認識がある。 イベントにコスプレをしていく人はいるが、そういうことに抵抗がある人もいる。
日本風のイラストで漫画が描かれるほど影響がある。
5.基本的に単行本の売れ筋が最も良い。 フィギュアの人気も高い。
コスプレは手作りであることが多く、何かの作品のキャラクターではないものをイメージしていることもある。
アニメ・マンガ関連のグッズは高く、週刊誌も出ていないため、日本ほど手軽に読めるものではない。
フランスの漫画家トニーヴァレント氏はアシスタントを雇わずに活動している。
人気があるマンガ・アニメは日本での人気な作品と似ていることから、フランスでの発行と日本での発行には大きな差はない。 1話で完結しないストーリーの構造が人気の理由の一つである。 バンドデシネは芸術の一つであるという考え方があるため、フランスでの漫画の描かれ方は日本と少し違う。
今のフランスでは「僕のヒーローアカデミア」、「進撃の巨人」の人気が高まっている。 トゥールーズは人が多すぎず、コンパクトな街であるためたいへん過ごしやすいので学生にとって便利な都市である。 人気の作品はフランスと日本ではあまり違いはない。雑誌掲載はなく、単行本で読む。アニメの楽しみ方は、オリジナルを見る方がよいとされ、声優の需要は少ない。
1.トリスタン・ブルネ、『水曜日が待ち遠しい フランス人から見た日本サブカルチャーの魅力を解き明かす』、誠文堂新光社、2015
2.岡田美弥子、『マンガ・ビジネスの生成と発展』、中央経済社、2017
3.石毛弓、柏木隆雄、小林宣之『日仏漫画の交流―ヒストリー・アダプテーション・クリエーション―』、2015、思文閣出版
4.バンド・デシネ
5.フランス人の国民性と漫画の趣味
1.a,b,c...と各項目を表すアルファベットをつけてください。
2. アンケート番号に合わせて、番号を書いてください。そうでないとどの質問に対する答えかわかりません
3. 「進撃の巨人」など、ウィキぺディアを見てフランス語でどういうのか調べてみてください。そうすると、フランスでの公式な翻訳タイトルがわかります
4. マンガとアニメについてフランスでは重要な問題があります。それはインターネットから違法行為でこれらをダウンロードできることです。大部分のフランスの若者はマンガやアニメを買いません。私の友達はそのような店を出していましたが、あまりに売れず、店を閉めてしまいました。店の客が彼に「海賊版」のサイトで全部手にいれることができると説明していたそうです。
ジョアン先生がお金はいくらほど使うか、TGVがどのようなものであるか教えていただいたおかげでトゥールーズを楽しく旅することができました。 今回の企画では、マンガ・アニメのことを調査したが、海外を旅するノウハウを身につけられた気がします。今後の海外交流にも生かしていきます。<./p>
アキュ先生がトゥールーズでお世話をしてくださったので、僕は安心してトゥールーズを楽しむことができました。また、会える日を楽しみにしております。
EIMAの先生がフランスでのマンガ・アニメの事情を教えていだたかなかったら、僕の調査は完成しませんでした。貴重なお話をありがとうございました。