西壮鳳
商学部経営学専攻4年(18期)
商学部経営学専攻4年(18期)
味覚・視覚・聴覚に比べて認知度が低い嗅覚の認知度の向上と、香りに対する価値観の相違について。人に会う時などに体臭を隠す、ごまかすために香水などのを使って香りを足す外国人に対し、シャワーなどを浴びるなりして体臭を消そうとする香りを引く日本人。その間にはどういった違いがあるのかを香りの最先端の町と呼ばれるグラースと日本の比較をしてみたいと考えたから。
1、好きな香水はありますか?(Avez-vous un parfum préféré?)
2、どういう理由で香水をつけていますか?(A votre avis, pour quelles raisons est-ce qu’on se met du parfum?)
3、香水をつけたことがありますか?(Est-ce que vous vous êtes déjà mis du parfum?)
4、初めて香水をつけたのはいつですか?(Quand avez-vous mis du parfum pour la première fois?)
5、香水を買うのにいくらまで出せますか?(Vous êtes prêt à dépenser combien pour un parfum?)
取材対象者:日本男性46人、女性57人、フランス男性12人、女性14人
取材先(渡航先):グラース
宿泊方法:ホテル
取材日(渡航日):9月4日~9月25日
1.好きな香水があるか?
日本とグラースで検証した結果、グラースのほうが男女ともに好きな香水、香水をつけたことがある割合、つけ始めた年齢、出せる金額全てにおいて日本で検証した結果よりも香水、香りに関しての関心が高く、身近なものであることが分かった。 香水をつける理由に関しては日本とグラース、男女問わずあまり大差はなかった。ほとんどのフランス人が香水をつけている。各人各香水を持っている。日本人にとって香水とは高級化粧品の一つだ。
ほとんどのフランス人が香水をつけている。各人各香水を持っている。日本人にとって香水とは高級化粧品の一つだ。 結果から考えられることは、香水をつけ始めた年齢が低いということは親の香水を借りて使用しているということであり、幼いころから香りに触れているため、自分で購入しようとしたときの比較の対象となるため、好きな香りや好きな香水が明確にあると回答できるのだと思う。日本の場合はというと、幼いころから香水に触れる経験がないため、香水はつけていたとしても比較の対象がないため、好きな香りや好きな香水があると自信をもって回答できていないのではないかと思う。
1、小林政司『香りに対する女子大生の関心度 -被服関心度との相関においてー』大阪樟蔭女子大学学芸学部被服学科
2、平山弘『香水の持つブランド価値についての考察 ―本体のブランドを超える価値とは何か-』 阪南大学
3、有光奈美『香水のネーミングに関する認知活動とマーケティング ―英語雑誌広告における具体事例の量的関係―』
4、奥田治『香りと文明』講談社
アンケートは読みやすく、結果はうまく示されています。結果も興味深いです。
いくつか指摘があります。
1)「どういう理由で香水をつけるのか」とい質問に、フランス人たちは短めの、しかも「リラックスできるから」という一つの回答しかありません。
フランス人も日本人と同じように、香水をつけるのは異性を誘惑するため、強いにおいを隠すためと答えていないのは、少し信じられません。
2)4番目の質問の結果を示すグラフは大変興味深いですが、どちらのグラフがどちらの国に対応するのかわかりません。
同じ指摘が5番目の質問の結果のグラフにも言えます。
p.コミュニコンを終えて自分が気になっていた研究を実際に現地に足を運び、調査をすることができたことは本当に自分にとって大きな経験、財産になった。たくさんの方々が親身になって協力をしていただいたおかげで無事に終えることができてよかった。このプログラムをきっかけにさらにフランスへの興味がわいている。