2025.12.22
【法学部】多田望教授「国際ビジネスの法と交渉」において、大学対抗交渉コンペティションの成果報告会が行われました
11月29日(土)、法学部「国際商事仲裁」、12月2日(火)、「国際ビジネスの法と交渉」(共に担当:多田望教授)の講義において11月15日(土)、16日(日)に上智大学で開催された第24回大学対抗交渉コンペティションの成果報告会が、出場した国際取引法ゼミ生によって行われました。
大学対抗交渉コンペティションとは、毎年1回、2日間にわたって行われる仲裁・交渉の大学対抗戦で、日本の有数の大学と海外の大学の学生が競い合う大会です(コンペティションについてはこちら:https://www.negocom.jp/)。国際ビジネスの架空のケースを題材に、2カ月かけて各大学は大会前までに英文契約書を含む約70頁の問題に取り組み、大会の1日目には模擬仲裁が、2日目には模擬交渉が行われます。今年の問題は、AI診断医療機器の国際的なライセンス契約をめぐって、債務不履行に基づく損害賠償や国際共同研究を検討するものでした。
今年のチームは2025年4月から、去年に続いての入賞を目標に活動を開始し、準備を進めてきました。問題が発表された9月中旬以降は、問題の分析に続いて準備・反論書面や交渉プランの作成を行い、特に説得力ある理論構成と交渉における様々な可能性の検討に力を入れて毎日、大会に向けた取り組みを続けました(出場に向けた取り組みのニュースはこちら:https://www.seinan-gu.ac.jp/news/2025/16880.html)。
報告会では、議論力や思考力、法的根拠を裏付けるための文献調査力、そしてチームで協力して問題に取り組む力を身に付けることができた体験に加えて、「仲裁」と「交渉」の魅力について発表がされました。大会本番では、入賞することはできませんでしたが、報告の中で岡山優杏さん(法・国関4年)は、「法律の知識や思考力はもちろんのこと、同時に話す力や伝える力も必要で、これからも個々の強みでお互いを補い合えるチームを目指していきたいです」と述べ、また、塚本渉夢さん(法・法3年)は、「今年の結果の悔しさを糧に、来年に向けて個人、チームとしてのレベルアップを図り、必ず入賞をしたい」とコメントしました。
報告会の参加者からは「同世代の学生が高度な準備と戦略をもって大会に臨んでいる姿に刺激を受けた」、「交渉は単なる駆け引きでなく、双方にとって最適な合意点を探る共同作業であるということを改めて理解した」といった感想が寄せられ、受講者が仲裁と交渉への関心を深める機会となりました。




