2025.12.22
【法学部】インターナショナル・ネゴシエーション・コンペティションの報告会を行いました
11月29日(土)、「国際ビジネスの法と交渉」の講義において、8月29日(金)から31日(日)の3日間、インドのデリーで行われた第9回インターナショナル・ネゴシエーション・コンペティション(INC)に出場した今村大智さん(法・法3年)と上野航祐さん(同2年)よる報告会を行いました。
INCとは、イギリス系のハーバート・スミス・フリーヒルズ・クラマー国際法律事務所とインドのデリー国立法科大学が共同開催のもと、国際ビジネスの架空のケースをもとに、世界の法学部生・大学院生が英語で交渉技術を競い合う大会です。参加資格は毎年、招待された世界有数の約30の大学に認められるところ、本学は2019年の第6回大会から招待を受けています。今年も招待状が届き、今村さんと上野さんが出場しました。
出場する2人は2025年4月から準備を進め、問題が発表された7月以降は、問題の分析に続いて交渉プランの作成を行いました。今年の問題は、若者向けファッション企業との提携とヘルスケア機器のスタートアップ企業への投資に関するもので、説得力ある理論構成と交渉における様々な可能性の検討に力を入れて、大会に向けた取り組みを続けました(出場に向けた取り組みのニュースはこちら:https://www.seinan-gu.ac.jp/news/2025/16685.html)。
報告会では、大会出場に向けて定期的にミーティングを重ね、様々なパターンの交渉プロセスを考えたことや現地での生活など、肌で感じた体験に加えて、「交渉」の魅力について語りました。報告の中で今村さんは「事前にどれだけ準備を重ねても、実際の交渉では相手の反応や空気感によって戦略を柔軟に変える必要があり、そこに交渉の面白さと難しさがあると感じた」と述べました。また、上野さんは「不慣れな英語で交渉し譲歩を引き出して契約条件を競うのは苦労したが良い経験になった」とのコメントしました。
報告会の参加者からは「英語で自分のアイデアを言語化して交渉をするのは難しいので、率直にすごいと感じた」、「国境を越えた意見交換を通して、自分には無い考え方や価値観に触れることの楽しさを体験してみたいと思った」といった感想が寄せられ、「国際ビジネスの法と交渉」の受講者が、仲裁と交渉への関心を深める機会となりました。


左から今村さん、上野さん


