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2025.12.05

【商学部】「サプライチェーン・マネジメント論」において株式会社ANA総合研究所による特別講義を開催

 12月1日(月)、商学部「サプライチェーン・マネジメント論(担当:王 暁華教授)」の授業において、実務の最前線で活躍するANA総合研究所主席研究員・廣岡信也氏を講師に迎え、「エアラインの国際航空貨物戦略」をテーマに特別講義が行われ、約130名の学生が参加しました。
 講義では、航空貨物が「歩かない・喋らない・帰らない」という特性を持つため、旅客ビジネスとは異なる視点でのマネジメントが必要となることが紹介され、貨物専用機や旅客機の貨物室スペース、貨物専用コンテナを活用した積み付けの工夫など、航空貨物輸送の実務について具体的な事例を交えて解説が行われました。また、半導体・医薬品・電子部品・生鮮品・季節商材など、多くの高付加価値品で航空輸送が広く活用されている現状が示され、日本の輸出入において航空貨物が重要な役割を担っている点についても触れられました。
 参加した学生からは、「普段乗る飛行機が貨物輸送にも大きな役割を果たしていると知った」「実重量と容積重量の重い方で運賃を計算する仕組みに驚いた」「馬やパンダ、精密機器までも航空輸送されることに驚いた」などの声が寄せられました。航空貨物が単なる“荷物を運ぶ手段”ではなく、世界各地を結ぶサプライチェーンを支える重要なインフラであることへの理解が深まった様子がうかがえました。
 今回の特別講義は、学生たちにとって国際物流についての理解を深めると共に実務に触れながら学びを広げる貴重な機会となりました。