神学科
地球規模で取り組む平和とは?
全ての人は「平和」を求めているのに、
戦争や環境破壊、差別、貧困など
現代は地球規模で解決すべき問題が山積みしているのは何故だろうか。
そもそも「平和」とは何か、その考え方が国により、人により違うからではないか。
「最大多数の最大幸福」ではない、
誰一人犠牲にしない、異なるものが、共に生きる世界。
それを聖書は「平和」(シャローム)と呼んだ。
この地球で暮らし続けるために
今、私たち一人ひとりに「平和」とは何か、
そしてできることは何かが問われている。
キリスト教神学を追究する学び
本学科ではキリスト教の真理の追究と、キリスト教にまつわる文化や歴史などを学ぶことを目的としており、「信仰」の有無を問うものではありません。仏教徒の学生も在籍しています。
幅広い将来の選択肢
本学科の卒業生は一般企業を中心に、各業界に幅広く就職。その他、公的機関や資格を活かして図書館司書や博物館学芸員、教職に就く学生もいます。
キリスト教信仰の普遍性を学び、基礎的な神学的教養を身に付ける。
キリスト教とその歴史および聖書についての概論的科目を通して、キリスト教精神に基づく幅広い教養を身に付けることができます。また神学を学ぶ上で不可欠なツールである古典語学に習熟することも可能です。
神学各分野の学びを通して、人間と世界を正しく理解する。
信仰の歴史的・神学的問題を多面的に学び、キリスト教精神を究明するために神学的に思考し、批判的に判断できるようになります。また人文学諸学の思考・判断・表現を学び、豊かな国際感覚を養います。
神学研究の方法に精通し、主体的自覚的な課題を抽出し、発信できるようになる。
主体的自覚的に課題を抽出し、コミュニケーションとプレゼンテーションをすることができるようになります。日本・世界の精神文化の形成、倫理・道徳の向上、平和と福祉の促進に貢献する実践的な倫理性を養います。
旧約神学(B)
「聖書」は、多様な時代、立場、文化背景を持つ人々と神との物語が詰まった図書館です。各自が関心を持つ主題(「死」「人間」「音楽」…)を取り上げ、旧約聖書の中のたくさんの声に耳を傾けつつ、受講者の皆さんと対話を交わしながら、一人ひとりの神学(theologia:神についての言葉)を見出していけたらと考えています。
組織神学概論A・B
聖書の思想を論理的に整理していくのが「組織神学」です。組織神学は伝統的に「弁証学」(キリスト教は他の思想や世界とどう関係しているか)、「教義学」(キリスト教は何を信じているか)、「キリスト教倫理学」(キリスト者はこの世界でどう生きるか)の3つに分かれています。学んでいくと、単なる「整理」を超えて新しい世界が見えてきます。
ゼミテーマ死をめぐる諸問題とキリスト教
才藤 千津子教授
この授業では、「死の教育」と「自死」をめぐるキリスト教の実践に関する諸問題を、神学、宗教学、社会学、心理学などの研究成果を用いながら検討します。この授業の目標は、受講生が「死の教育」と「自死」をめぐるキリスト教の実践に関する諸問題について、神学関連諸科目の研究成果と対話しながら、主体的にかつ深く思索できるようになることです。
研究内容キリスト教パストラルケアと今日の社会
キリスト教パストラルケアの問題を広く研究、実践しています。特にここ数年は、コロナ危機と教会実践、学生支援をめぐる問題、教会におけるハラスメントの防止に関して、「コロナ時代のこころのケア」「コロナ危機の中で~神学部の取り組み」「ハラスメント入門講座」「コロナ危機における喪失経験とパストラルケア」などのテーマで講演をし、エッセイや論文を執筆しました。
取得できる資格・免許
卒業後の進路
神学コースの学生は牧師や教職、教会関係の仕事に、キリスト教人文学コースの学生は他学部と同じく一般企業に就職します。放送、新聞、出版業界など、あるいは教職、図書館、博物館などの分野を望む人に有益です。独自性の強い学科なので、何を学んだか、面接で関心を持たれることが多いようです。また、本学大学院や哲学・思想系の大学院に進学する学生もいます。