神学科
キリスト教にまつわる文化や歴史に触れ、
神学的視点から世界の平和を模索する。
キリスト教の神学や思想、芸術などを学び、人間が生み出してきた豊かな知見を通じて社会を考察します。徹底した少人数制に双方向のゼミ形式の授業。多様な言語を学び、他学部の科目も履修できる柔軟なカリキュラムのもと、深い人間理解や幅広い教養を身に付けます。世界の平和と人々の幸せを願い、その実現に貢献する人を育成します。
学びのフィールド
Professor’s Voice

神学部長
日原 広志
目に見えない大切なものを探求し、
「もう一つの世界」を造る人に。
大学は、今ある世界に満足したり妥協したりせず、より理想的でこれまでに無い「もう一つの世界」を目指してクリエイティブに考えていく場だと言えるでしょう。今、世界は戦争、パンデミック、環境破壊、貧富の格差増大などいくつもの危機を経験しています。激動の時代の中でも変わらないもの、目に見えない大切なものを探求すべく、神学部では、聖書とその周りに流れる何千年もの歴史と向き合いつつ、仲間や教員と対話する場を提供します。
神学部には「神学コース」と「キリスト教人文学コース」があります。「神学コース」は、将来牧師などの専門職業人として教会に仕えていくために学ぶコースです。そこでは、神が全世界を創造されたことに応答し、被造物と共に生きることを目指して、神学部という共同体に身を置き、聖書理解力と神学的思考力を鍛えて自らの信仰理解を問い直しつつ、新しい教会の姿を探求します。「キリスト教人文学コース」は、地球人口の3分の1をその信者で占めるキリスト教を深く知り、キリスト教思想・哲学・芸術などの関連分野と対話しながら、自らの価値観、人生観、世界観を深め、言葉にし、形にすることを学びます。人文学コースの卒業生の多くは他の学部と変わらずさまざまな分野で活躍していますが、一味違う「もう一つの世界」を各分野で形にしつつあります。卒業生たちの姿を見ると、神学部で共に学んで良かったと嬉しく思います。あなたもその一人になりませんか。
学びのポイント
- 交流を生み出し主体性を育む
少人数制とゼミ形式 - 関心に応じて他学部科目を
選択できるカリキュラム - 古典語と現代語学に触れられる
充実した語学教育環境
カリキュラム(一例)
1年次
基礎
キリスト教信仰の普遍性を学び、基礎的な神学的教養を身に付ける。
キリスト教とその歴史および聖書についての概論的科目を通して、キリスト教精神に基づく幅広い教養を身に付けることができます。また神学を学ぶ上で不可欠なツールである古典語学に習熟することも可能です。
2年次
応用
神学各分野の学びを通して、人間と世界を正しく理解する。
信仰の歴史的・神学的問題を多面的に学び、キリスト教精神を究明するために神学的に思考し、批判的に判断できるようになります。また人文学諸学の思考・判断・表現を学び、豊かな国際感覚を養います。
3年次 | 4年次
発展
神学研究の方法に精通し、主体的自覚的な課題を抽出し、発信できるようになる。
主体的自覚的に課題を抽出し、コミュニケーションとプレゼンテーションをすることができるようになります。日本・世界の精神文化の形成、倫理・道徳の向上、平和と福祉の促進に貢献する実践的な倫理性を養います。
授業紹介
- 旧約概論
- この世界の片隅で大国に翻弄されながら生き延びた小さき民と神との“対話の歴史”、その集成である旧約聖書を学ぶことは、時代や社会を見る目を養い、自分自身の人間性を深く、大きく育てて行くことに繋がります。概論では世界史の中で誕生した聖書の持つ、他者との対話に開かれた謙虚さと開放性を学びます。
- 現代神学
- 宗教改革の歴史と啓蒙主義の影響下で営まれた神学を「近代神学」と呼ぶなら、20世紀初頭から始まる新しいパラダイムを備えた神学を「現代神学」と呼びます。現代神学は、人間の理性と感情を重要視した19世紀の自由主義神学を批判したカール·バルトの「弁証法的神学」をはじめとする、多様な西洋の神学と第3世界神学を含んでいる分野です。
ゼミ紹介
ゼミテーマ:宗教心理学

宗教の観点から「生と死」という
究極の問いについて考えを深める。
終末期医療におけるスピリチュアルケアや「死の教育」など、生と死が交わるところに生じる問題について、宗教とスピリチュアリティの立場から問いを立てて考察します。問いに対する解答を出すことよりも、自分の関心と照らし合わせてしっかり考えるというプロセスを重視しています。「死」のような普段は触れにくい話題もタブー視することなく、正面から向き合えることがこのゼミの魅力。自身の体験や死生観を振り返り、他者と深く対話する時間は、他では得がたい経験となるでしょう。人生における究極的な問いを仲間とともに考え抜く経験は、今後どんな道を歩むとしても心強い支えになるはずです。
神学部神学科
才藤 千津子 教授

宗教の理論と社会のつながりを
学び、人間理解を深める。
高校でキリスト教教育を受けたことをきっかけに、人の生き方すべてに関わる「宗教」という存在について興味を持ちました。西南学院大学の神学部では、宗教を知識としてではなく、現代社会や人々の価値観に密接に通じるものとして学ぶ姿勢を重視しています。特に、本ゼミは宗教心理学をテーマとしており、宗教と人の心の関係性について深く学べます。実際に牧師として喪失ケアを行っていた才藤先生から具体的な話を聞く機会もあり、理論と現場がどのように結び付いているのかを理解する貴重な経験となりました。今後もゼミで学んだ宗教観を出発点に、実社会の問題や求められる支援について考え続け、人間理解をより深めていきたいです。
神学部神学科 3年
古寺 莉恋(熊本県・ルーテル学院高等学校出身)
Voice

神学の探求と幅広い学びが育んだ、
背景を読み解き、論理的に対話する力。
神学だけでなく、哲学や歴史学など多彩な学問に触れられる環境に惹かれ入学しました。新約釈義の講義では、聖書の一節を複数の翻訳で比較し、ギリシア語の意味や当時の社会背景まで踏まえ、なぜその訳になるのかを議論。単なる知識の修得にとどまらず、根拠をもって論理的に考える力が鍛えられました。また、授業でのディスカッションを通じ、多様な価値観に触れながら考えを深める中で、柔軟な思考力と発信力も身に付きました。内定先の東海東京証券でも、社会の動きを深く読み解き、顧客と論理的に対話するうえで、大学で培った学びを活かしたいと考えています。
神学部神学科 4年
<2025年12月時点>
中村 泰貴
(石川県・北陸学院高等学校出身)
内定先:東海東京証券株式会社
就職情報

関連情報
取得資格・進路
- 取得できる資格・免許
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- 中学校教諭一種(宗教)
- 高等学校教諭一種(宗教)
- 学校図書館司書教諭
- 博物館学芸員
- 宗教文化士の受験資格
- 卒業後の進路
- 神学コースの学生は牧師や教職、教会関係の仕事に、キリスト教人文学コースの学生は他学部と同じく一般企業に就職します。放送、新聞、出版業界など、あるいは教職、図書館、博物館などの分野を望む人に有益です。独自性の強い学科なので、何を学んだか、面接で関心を持たれることが多いようです。また、本学大学院や哲学・思想系の大学院に進学する学生もいます。




